TOPPANホールディングス 東京国立博物館と共同で2024年新春に「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」でVR作品『江戸城の天守』を上演
独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館、独立行政法人国立文化財機構文化財活用センターとTOPPANホールディングス株式会社のグループ会社であるTOPPAN株式会社は2024年1月2日(火)から4月14日(日)まで、現存しない江戸城天守を史料や歴史考証を元に精緻にデジタルで再現したVR作品『江戸城の天守』を、東京国立博物館 東洋館内「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」にて上演する。
『江戸城の天守』は、徳川三代将軍家光が莫大な費用を投じてつくらせた江戸城最後の天守の姿と、その天守がどのようにつくられたのかを考えるVR作品。制作にあたり、石垣や瓦、金具にいたるまで、江戸城天守を構成する100万超の部材ひとつひとつをデジタル化。当時最高の技術が用いられたと言われる江戸城天守の優美な姿を再現した。図面や絵図などの史料に加え、現存する文化財や伝統技術を手がかりとした再現過程を紹介する。また、現代の東京の3D地図上に江戸城天守のデータを合成したデジタル再現ならではの景観も鑑賞できる。
初公開は2017年で、過去に上演した際には、「今はない江戸城をバーチャルでも観られて良かった」や「数百年前焼失した天守閣が細部まで再現できたことに驚いた」など好評を得ている。
約1年の間で訪日外国人客数が回復しつつあり、東京国立博物館にも再び多くの外国人観光客が訪れている。かつて江戸・東京に現存していた幻の城郭という、日本国内はもちろん、海外からの来館者にとっても興味関心が高いテーマの本作を、新春から上野が花見客で賑わう4月までの時期に再上演する。
<VR作品『江戸城の天守』概要>
・100万を超える部材ひとつひとつを精緻に再現
葵紋の金具に刻まれた葉脈や、鯱の鱗を留めるための鋲など、100万個を超える部材を細部にいたるまで精緻に再現。大きなスクリーンに実寸大で表示することで、金具や鯱などを構成する部材の組み方まで詳細に観察できる。
・現存する文化財や伝統技術も参照
同時代に作られた江戸幕府関連の社寺や城郭を中心に現存する文化財を取材し、細部の意匠再現に反映。平成の大修理が行われた日光東照宮・陽明門の当時の修理現場や錺金具の製作現場などでの取材成果の一部も紹介する。
・もし江戸城天守が現存したら…、をデジタルで再現
天守が明暦3年(1657年)に起こった明暦の大火で焼失せずに現代まで約370年建ち続けていた場合を想定し、経年変化を施したリアルな天守の姿を現代の東京の3D地図上に合成。デジタル再現ならではの姿を鑑賞できる。
<VR作品『江戸城の天守』上演案内>
場所:東京国立博物館東洋館地下1階 TNM & TOPPAN ミュージアムシアター
期間:2024年1月2日(火)~4月14日(日)
上演日時:水・木・金 12:00、13:00、14:00、15:00、16:00
土・日・祝・休日 11:00、12:00、13:00、14:00、15:00、16:00
*2024年1月2日(火)および1月3日(水)は、11:00回から上演。
*所要時間約35分、 各回定員90名
*上演スケジュール、定員は都合により変更する場合がある。
鑑賞料金:高校生以上:600円
中学生・小学生:300円
未就学児、障がい者とその介護者各1名:無料
*チケットは、シアター前券売機で購入してください。
*開演時間までにチケットをお買い求めください(当日券のみ)。
*高校生を除く18歳以上70歳未満の方は、別途博物館入館料が必要です。
シアターウェブサイト
URL:https://www.toppan-vr.jp/mt/