TOPPANホールディングス 国内初 クレジットカード製造・発行でカーボンニュートラルを実現し、PAS2060検証を完了
TOPPANエッジ株式会社は、クレジットカード製造・発行事業の一部においてカーボンニュートラルを実現し、11月28日に英国規格協会(British Standards Institution、以下BSI)のPAS2060検証を完了した。クレジットカード製造・発行におけるPAS2060検証によるカーボンニュートラルの保証取得は国内初になる。
PAS2060(Publicly Available Specification 2060)はBSIが発行する国際的な規格として、製品・サービスから生じる温室効果ガス(GHG)排出量を定量化、削減、カーボンオフセットし、カーボンニュートラルを実現した状態であることを第三者検証として保証するための検証仕様。
気候変動の原因となっている温室効果ガス(GHG)は経済活動や日常生活で排出されており、持続可能な脱炭素社会の実現に向けて、マネジメントの必要性が高まっている。国際的な規格であるPAS2060検証は、カーボンニュートラルを実現・実証するための要求事項を定めたものであり、保証の取得によって環境面における信頼性を高めることができる。
TOPPANグループは脱炭素社会の実現を目指し、「TOPPANグループ環境ビジョン2050」に掲げた目標達成に向け活動を推進している。カード事業においては、リサイクルPET-G樹脂を使用したカードをはじめ、環境配慮カードの開発・推進に取り組んできた。今回新たにクレジットカード製造・発行事業のカーボンニュートラル化に取り組み、PAS2060検証による保証を取得した。
本取り組みでは、国際ブランドの決済に使用され現在流通量が拡大している、接触型と非接触型の両方の通信が可能なデュアルインターフェースクレジットカードの一部工場における製造・発行事業を、温室効果ガス(GHG)排出量の算定対象に定め、カーボンオフセットを実施することでカーボンニュートラルを実現した。
今回PAS2060検証が完了したことにより、TOPPANエッジが提供する、対象のカードを採用しているクレジットカード発行会社(イシュア)は、Webページなどへ検証取得カードであることを告知できるため、それを元に生活者はカードを申し込む際に環境に配慮したクレジットカードを選択できるようになる。
TOPPANエッジでは今後、カード事業に関わる温室効果ガス(GHG)排出量に関して、自社工場で使用されるエネルギーの省エネルギー化・再生可能エネルギー化と、サプライヤーエンゲージメント強化によってさらなる削減に取り組む。