TOPPAN 医療情報分析・提供サービス「DATuM IDEA(R)」をリニューアル 治療実態に即したアウトカム分析が可能に

TOPPANホールディングス株式会社は、「DATuM IDEA(R)」の提供サービスの1つであるWebツールをリニューアルした。

同社は、電子カルテデータを基にした医療情報分析・提供サービス「DATuM IDEA(R)」を開発し製薬会社やアカデミア・医療機関に提供している。
これまでのWebツールでは患者数や症例件数といったデータ数のみ確認が可能で、診断や投薬開始後の検査値結果の時系列推移や、検査結果を踏まえた患者集団間の比較確認など、より詳細な分析ニーズがあった。

「DATuM IDEA(R)」新Webツールの画面イメージ(C)TOPPAN Holdings Inc.

今回のリニューアルにより患者背景、疾病、薬剤など複数の項目を自由に設定して対象患者集団を階層的に絞り込める高度な抽出機能や、検査値を用いた時系列推移、投薬による治療効果が分かる統計データの可視化など、治療実態に即したアウトカム分析が可能になった。
Webツールならではの直感的な操作で患者の治療実態の把握や有効性・安全性の分析など、定量的かつ実際の医療行為に即したデータの参照ができ、製薬会社の製品開発・研究における論文執筆やフィジビリティ調査に必要とされるより詳細な医療分析を支援する。

■製薬会社向け「DATuM IDEA(R)」新Webツールの特長
・複数の項目を自由に設定して対象患者集団を絞り込める高度な抽出機能
身長体重/BMI/診断時・投薬開始日の年齢などの患者背景/傷病/薬剤など、様々な項目を用いて分析対象の患者集団を絞り込むことが可能。また、それら基本的な項目に加え、併病/併薬/検査値/診療科/データ期間などの複数の項目を自由に設定し、ニーズに応じたデータの抽出が可能です。データベース概要画面では、地域別の患者数/傷病数/薬剤数/検査数などを俯瞰的に確認でき、患者一人ひとりのデータ情報を把握できる。

・データの推移を期間ごとに可視化できる統計分析
抽出したデータの集計値は、患者数/処方件数/罹患日数などの豊富な項目を用い、月/年/年度などの期間ごとに集計値の推移を追えるなど、データを可視化して直感的に見ることができる。

・患者の治療実態が確認できるアウトカム分析
匿名加工された電子カルテデータから収集した検査値を用いて、散布図による検査値間の相関確認や、検査値のレンジ設定による重症度別のグループ間比較など、様々な角度から患者の治療実態を分析することが可能。また、投薬による影響を時系列に整理・分析し、臨床での診療行為に基づいた患者の治療実態を把握することができる。

投薬によるデータ推移
グループ間比較

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