TOPPAN 伊Irplast社の株式取得で高機能BOPPフィルム事業を強化 グローバル市場でサステナブルソリューション拡大へ

TOPPANホールディングス株式会社のグループ会社であるTOPPAN Speciality Films Private Limited(TSF)は、イタリアの包装用フィルム製造販売会社Irplast S.p.A.(本社:イタリア・トスカーナ州)の発行済株式の80%を取得することで合意した。株式取得は2025年4月から6月を予定している。

Irplast社は、同時二軸延伸技術を駆使した高機能BOPP(延伸ポリプロピレン)フィルムの製造において高い技術力を持ち、耐熱性・耐久性・寸法安定性に優れる製品群を展開している。これらの製品は、パッケージやラベル、プリントテープなどに幅広く利用され、欧州を中心に高まる環境配慮型素材の需要に対応している。

今回の株式取得により、TOPPANグループは、Irplast社の成膜技術や製造ノウハウを取り込み、脱アルミ化やモノマテリアル化といった環境性能に優れた軟包装材のポートフォリオをさらに拡充。欧州をはじめとする世界各国のサステナブルパッケージ市場への展開を加速させる方針である。

TOPPANグループは中期経営計画(2024~2026年度)において、「Digital & Sustainable Transformation(DX×SX)」を掲げ、環境配慮型製品を中核に据えたグローバル展開を推進中。今後も技術資産と海外拠点の融合により、持続可能な社会の実現に貢献していく。

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