TOPPAN インドでサステナブル包材に対応するOPP基材バリアフィルム「GL-SP」生産開始、透明バリアを付与することでモノマテリアル化ニーズに対応
TOPPANホールディングスのグループ会社であるTOPPAN株式会社とインドを拠点とするTOPPAN Speciality Films Private Limited(TSF)はOPP(二軸延伸ポリプロピレン)を基材とするバリアフィルム「GL-SP」を開発し、生産・販売を開始する。
またTOPPANとTSFは、2024年4月より、本製品を世界トップクラスのシェアを誇るTOPPANグループの透明蒸着バリアフィルムブランド「GL BARRIER」シリーズのサステナブル包材対応新ラインアップとして、欧米、インド、ASEAN諸国等を中心に、乾燥内容物向けに提供を開始する。
今回開発した「GL-SP」は、基材となるOPPフィルムの製造(樹脂処方設計やフィルム成膜)から、バリアフィルム(GL FILM)の製造までを同一拠点内で一貫して行うこととなるTOPPANグループ初の製品。同一拠点内での一貫生産により、製品開発期間やリードタイム、安定した品質管理や、コストの削減が見込まれる。
同製品は、サステナブル包材向けに需要の高まるOPPを基材とし、乾燥内容物の包装用途に適した高い水蒸気バリア性(防湿性)と酸素バリア性、内容物の可視化を実現する透明性、またプラスチック使用量削減に貢献する薄膜化などの特長を実現し、多様な市場の特性にあわせ提供していく。
■「GL-SP」の特長
・モノマテリアル化への対応
OPP基材を使用し、リサイクル対応でニーズの高まる包装のモノマテリアル化を実現する。
・高いバリア性
一般蒸着PET同等レベル(水蒸気バリア性0.5g/m2、酸素バリア性0.5cc/m2)のバリア性を有し、乾燥物の包装用途に適している。
・高い透明性
バリア性を保ちつつ、高い透明性で内容物の可視化による包材デザインの差別化や、視認性向上による消費者訴求効果が実現可能。
■ 今後の展開
TOPPANグループは、2024年4月よりサステナブル包材への関心が高い欧米をはじめ、インド、ASEAN諸国を中心に販売やサンプル出荷を開始し、2025年度までに海外パッケージ関連事業で売上高1,500億円を目指す。