T&K TOKA パウダーレスインキの販売が前年比7倍に~「キレイナ」に製品統合へ
T&K TOKAは3月15日、埼玉県入間郡三芳町の本社で、パウダーレスインキ「ベストワン キレイナ」の2015年度実績と2016年度販売戦略を発表した。
「ベストワン キレイナ」はパウダーを使用しなくても、ブロッキングや裏移りしない油性インキ。インキに含有された真球状のビーズが印刷直後に隙間を作り、パウダーの役目を担う。また印刷直後にインキ表面を改質し、セット乾燥時間を短縮する。
2015年度は前年度比で採用件数が2倍となる300件、販売量が7倍となる月60tと大きく伸長。他社からの切り替えが進んだほか、1件当たりの使用量が増えた。アンケートではユーザーの70%以上が「大満足」、「満足」と回答。製品ラインアップもカートン、OPニス、中間色、水なし印刷、蛍光色、広色域、ゴールド、シルバー、コンク墨と拡張した。
2016年度は水なし印刷用の「キレイナ アルポ」の拡販を強化するとともに、トータルコストメリットを訴えていく。今後の製品構成は既存の油性インキ「アルポGT」、「スーパーテックGT」、「パーフェクトGT」などの製品を、「キレイナ」に統合していく。また、2016年度中に完全パウダーレスを可能とする次世代「キレイナ」の完成を目指すとする方針を明らかにした。