SCREEN GA IIC(インクジェットイノベーションセンター)京都を開設
ショールーム、デモ、検証、トレーニングの拠点
株式会社SCREENグラフィックソリューションズ(SCREEN GA)は2024年10月、印刷関連機器の開発・製造を担う京都・久御山事業所に「インクジェットイノベーションセンター京都(IIC京都)」を開設した。これにより、「ホワイトカンバス MON-NAKA」(東京)、2023年に開設した「インクジェットイノベーションセンター・USA」(米国)、「インクジェットイノベーションセンター・ヨーロッパ」(オランダ)と合わせて4拠点目となる。
IIC京都には、デジタルインクジェット印刷機である「Truepress JET」「Truepress LABEL」「Truepress PAC」の各シリーズの製品を設置。ショールーム機能に加え、デモンストレーション、サンプル・出力の検証、最適な運用方法を提案する。また、海外の事例やイベントの情報を発信し、ユーザーにビジネスのヒントを提供するとともに、4拠点の設備を活用したパートナーベンダーとの実機検証や、ユーザーの生産性向上に向けたスキルアップのためのトレーニングを進めていく。
パートナーベンダーとの実機検証では、機器・ソフトウェアの接続、用紙やパッケージラベルなどの基材適性・運用条件、前後装置、加工機、付属装置とTruepressシリーズの接続とターゲットアプリケーションに合わせた最適状況などを確認。加えてSCREENのワークフローシステムEQUIOSをはじめとするソフトウェアの設定条件から自動化とスキルレス運用を検証していく。
SCREEN GAの田中志佳社長は10月2日にIIC京都で開いた記者発表で「SCREENは製版機器メーカーとして製品を提供してきた。デジタル印刷にも取り組んで環境変化に対応している」と述べ、製版技術からの派生技術を示し、「デジタル印刷関連の当社の売上は半分以上になっている。米国から始まり、欧州、アジアとデジタル化が進んでいる」と、CTP・ワークフロー関連製品とインクジェット製品の両軸の“ハイブリッドソリューション”に注力することを強調した。
デジタル印刷の期待については、「SCREEN全体の企業理念は“人と技術をつなぎ、未来をひらく”。そのもとで、グラフィックアーツ分野のCSV(Creating Shared Value)として“印刷文化の担い手として人の心を豊かにし生活に「彩(いろどり)を」創り続けます”を定めた。企業は利益を追い求めつつ、社会に貢献するのが理想で、CSVにその想いを込めた」と企業理念に触れ、「インクジェット印刷はアナログの中間工程を省略してCO2の排出量を減らす。また、大量に印刷してストックし、最終的に廃棄する環境負荷も削減する。この二つの考え方は市場も求めている」と社会の持続可能性への貢献を挙げた。その上で、パッケージ印刷分野の成長と、商業印刷分野のアナログからデジタルに移行する中で、「我々のインクジェットのノウハウ、技術を活かせる」と力を込めた。
株式会社SCREENグラフィックソリューションズ
TEL 075-414-7709
https://www.screen.co.jp/ga/

【ICC京都 常設設備】
Truepress JET 520HD+
独自のインク浸透・密着技術で上質紙やコート紙にアンカーコートを不要とし、用紙が持つ質感の維持と運用コストの削減に貢献するSC+インクを搭載したインクジェット印刷機。IIC京都にはI型で設置されているが、L字型等、設置環境によって構成を変えることができる。アンワインダーから給紙され、表面が印刷されてターンバーにより用紙が反転して裏面が印刷される。印刷された後はリワインダーで用紙を巻き取る。世界では300台以上が導入されている。
Truepress JET 560HDX
今年ドイツで開催のdrupa2024で発表されたインクジェット印刷機。新構造の高効率ドライヤーユニットの搭載と最大560㎜の用紙幅への対応により、生産性を大幅に向上させる。新たに開発したインクジェットヘッド機構と、オフセットコート紙に表面処理なしで印刷可能な高濃度インク「Truepress ink SC2」がより高精細な印刷品質を実現した。IIC京都では印刷後にブックブロックを生成するフンケラーの装置と連携している。また、検査装置を備えており、画像や文字、両面見当精度などを検査する。
Truepress PAC 520P
紙軟包装向け水性インクジェット印刷機。最大基材幅520㎜に対応し、紙軟包装用に最適化した乾燥機構によって、600×900dpiの高解像度で80m/分の高速印刷を実現した。搭載された水性インク「Truepress ink NP」は厳しい審査基準で有名な欧州法規制・ガイドラインにも対応する。
Truepress LABEL 350UV SAI
60m/分(ホワイト印字の場合は最高50m/分)の印刷速度を持つデジタルラベル印刷機。インク構成はCMYK+W+オレンジ+ブルーで、今回、新たにデジタルプライマーを搭載した。基材への印刷対応力や耐久性の向上に加え、テクスチャー効果による疑似エンボス効果で表現力を高めた。
SCREEN GP ジャパン デジタルラベル印刷機で兼松と協業
株式会社SCREEN GP ジャパン(GPJ)と兼松株式会社はこのほど、国内印刷市場における海外製品の販売に関する協業を開始した。協業の第1弾として10月23日、低価格帯製品の普及、アナログ印刷機が主流のラベル印刷業界のデジタル化の推進を目的に、韓国・バロイ社製のトナーデジタルラベル印刷機「BIZPRESS 13R」の販売を開始した。
今回の協業では、GPJのメーカー販社としての技術力、国内印刷市場の営業力、株式会社SCREEN GPサービス(東日本、西日本)での保守サポート力と、兼松の約30年にわたるプリンタービジネスで培った知見と海外ネットワークの強みを掛け合わせ、国内の市場に合致した海外製デジタル印刷機および関連製品の普及拡大を図る。
販売を開始した「BIZPRESS 13R」は、コート紙やアート紙などの印刷本紙への対応に加え、1.5㎡と畳約1帖に収まる省スペースが特長。これにより従来の工場に加えてオフィスへの設置も可能で、ラベル印刷の内製化に最適となっている。また、見当合わせが不要で色合わせも容易なため、経験が少ないオペレーターでも取り扱いが可能。短い準備時間でも小ロットで高い生産性を発揮する。