RMGT “Assist Your Potential”をコンセプトにIGAS2022に出展~スマートファクトリー構築し、工程間連携を披露

リョービMHIグラフィックテクノロジー(RMGT)は11月24日から28日までの5日間、東京ビッグサイトで開催されるIGAS2022に出展する。ブースでは“Assist Your Potential(技術力と創造力で、あなたの可能性を支援する)をコンセプトに、コーポレートメッセージ「ともに、世界へ 彩を。」の具現化に向けた提案を打ち出す。

RMGTのブースイメージ

RMGTは2018年のIGAS2018で、ロボットによる自動化やIoT・クラウドによる見える化・生産性の向上を訴えた。今回のIGAS2022では菊全ジャストサイズの枚葉オフセット印刷機『RMGT 970』を中心に設置。30社のパートナー企業とともにこのほど発足した『RMGTコンソーシアム』による工程間連携を体感できるスマートファクトリーを構築する。

中核となる『RMGT 970』は両面8色機の構成でLED‐UV印刷システムを搭載。画面のワンタッチ操作でインキプリセットからブランケット洗浄、版交換、テスト刷り、見当合わせ、濃度調整、本刷りまで複数ジョブを連続印刷する“スマートアシストプリンティング”による印刷実演を披露する。また、印刷会社のSDGsへの取り組みに対応した提案として、これまでテストを積み重ねてきたバイオマスインキと無処理プレート、LED‐UV印刷システムによる環境負荷低減印刷を訴求する。

RMGT970PF-8+LED-UV+PQS-D
AGV Nipper

『RMGT 970』は菊全判ジャストサイズで、設置面積が菊全判ワイドサイズの『RMGT 10』に比べて約24%縮小。カラーバーやPQS-D見当調整マークを配置しつつ、A4判の面付をはじめ、非定形仕上がりサイズの面付印刷まで幅広い用途に適応する。刷版コストは1日15台・23日稼動などの条件下で、同社の試算によると10年間で7,700万円の削減となる。

工程間連携では出力された無処理プレートが自動仕分けされ、新旧プレートを自動的に入れ替える。また、用紙はパイルジョガーで揃えられた後、給紙部に自動で積まれる。その後、RMGT 970で印刷。紙を揃えた後、断裁される。また、AGV(自動搬送ロボット)『Nipper』による刷本の自動搬送の実演では隣接するホリゾンブースに設置された折機の給紙ユニットまで印刷された刷本を運ぶ。ブースではJSPIRITSのMIS、富士フイルムビジネスイノベーションの統合型ワークフローソフトウェア、富士フイルムグローバルグラフィックシステムズの版仕分け装置、工藤鉄工所の紙積み・紙揃え機、イトーテックの断裁機との連携を見ることができる。

このほか印刷関連以外の企業の連携では、声で印刷機に指示を送る対話型印刷システムやシステム改善支援、労働環境改善支援のソリューションを展示。実機を展示しないRMGTコンソーシアム参画企業の商品についても映像や成果物等で紹介する。

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