富士フイルムデジタルプレス オフセット印刷を凌駕する高画質と毎時3,600枚の生産性が、新たなビジネスの可能性を大きく拡げる

「Jet Press 750S」は世界で300台の導入実績を誇る商業印刷向けインクジェットデジタルプレスJet Pressの最新モデル。プリントヘッドの打滴速度の高速化、インク吐出量制御の高精度化、新たな乾燥機構の採用で、毎時3,600枚の高速出力を実現した。最大用紙サイズを750㎜×585㎜に拡大したことで、一般的な書籍のサイズであるB5サイズが一枚に6ページ分印刷できる。さらに、「Jet Press 750S」の美しく鮮やかな色調、滑らかな階調表現、精細な線画は、オフセット印刷を凌駕する。この革新的な高画質が、印刷に新たな付加価値をもたらす。

プリントヘッド『SAMBA』が
高精細な描画を実現

Jet Press 750Sに搭載されている最先端の超高密度・高精度プリントヘッド『SAMBA』は、1,200×1,200dpiの高解像度を達成。インク吐出量をきめ細かく制御する「VersaDrop技術」や、常に最適な吐出状態を維持する独自のヘッド内インク循環技術「RediJet技術」などを継承しながら、描画精度・描画速度・吐出安定性を一段と高め、より高精細な画像再現を実現している。

Jet Press 750S

印刷本紙への高品質な出力を
実現する「Rapic技術」

Jet Press 750Sは、高速顔料凝集技術「Rapic技術」によって描画直前に新開発のプレコンディショナーを塗布することで、インク滴同士が混ざり合うことによる「滲み」を防止。用紙上の狙った位置に独立したドットを形成でき、紙質に左右されず、多様な印刷用紙で鮮明な画像が再現できる。

広色域・高発色の水性顔料インク
『VIVIDIA』

Jet Press 750Sで使用するインク『VIVIDIA』は、富士フイルムがこれまで蓄積してきた高度な技術をフルに投入した独自開発の水性顔料インク。発色性に優れ、広い色域を持つため、オフセットのプロセス4色では再現できない鮮やかな色彩表現が可能。また、用紙の風合いを活かした、水性インクならではの自然な仕上がりが得られる。

安定した用紙搬送

搬送方式は、オフセット枚葉機で実績のある「圧胴式グリッパー用紙搬送システム」を採用し、安定した用紙搬送と優れた見当精度を実現。刷り出しから刷了まで、最高の印刷品質が維持する。万が一、用紙に浮きが生じた場合でも、独自の「即時ヘッド退避システム」により、ヘッドを保護しつつ機械停止時間を最小限に抑える。

高速乾燥を実現する高効率な乾燥機構

短納期ニーズに応える生産性

Jet Press 750Sの一段と進化したプリントヘッドと新乾燥機構は、相乗効果で毎時3,600枚の出力スピードを実現。抜群の瞬発力で短納期ニーズに応える。

プリントヘッドは、駆動周波数の向上、駆動波形の改良によって、さらに高速なジェッティングを実現。インク滴をより短い間隔で、より速く吐出できるため、描画のスピードだけでなく、位置精度も向上している。

また、用紙の先刷り面に付加したバーコードを、後刷り面の印刷時にフィーダー部のバーコードリーダーで読み取り、先刷り面に合致したデータを瞬時に読み出して出力する、効率的かつ高精度な両面バリアブル印刷が可能。デジタル印刷の武器である「One to Oneの提案力」を、最大限に活かせる。

描画エリア拡大で
「B5判6面付け」も可能に

Jet Press 750Sは、用紙送り方向の印字エリアを、従来の514ミリから567㎜に拡大。これにより、B5判やレターサイズの6面付けが可能になった。通し枚数の削減、面付け工数の削減などにより、生産効率が大きく向上する。画像保証領域も502㎜から555㎜に拡大した。

ワイドな用紙適性で多用途に対応

用紙サイズは、最大750×585㎜、厚さ0.07㎜から0.6㎜まで対応。この優れた用紙対応力により、薄紙を使ったパンフレットから厚紙のアルバムやパッケージに至るまで、多種様な印刷物でJet Press品質を活かすことができる。

SAMBAプリントヘッド

優れた環境性能

Jet Press 750Sは、日本印刷産業連合会の「グリーンプリンティング(GP)資機材認定制度」で、最高ランクの「スリースター」の認定を取得。また、インクとプレコンディショナーは、印刷インキ工業連合会が制定した「印刷インキに関する自主規制(NL規制)」に準拠している。

高精度な描画品質検査機能で
不良品発生を削減

ダウンタイムを最小限に抑える先進機構を備えるJet Press 750Sは、常に最高のパフォーマンスを発揮し、次世代の生産機として印刷ビジネスの拡大をサポートする。

同機が搭載するシングルパスインクジェット方式特有の描画品質検査機能は、スジを高精度に検知する。これまでの専用チャート(検知バー)による不良検知に加え、画像部を全スキャンする新方式を採用した。これにより、平網の品質確保がシビアに求められるパッケージ印刷はもとより、一般商業印刷においても、万一の不良品の混入を防止でき、出力後の検品・仕分け作業の工数削減が図れる。

タブレットによる遠隔操作が可能

Jet Press 750Sは、タブレット端末を使用した遠隔操作に対応。立ち上げ時の主要部位準備状況の確認や、両面印刷の状態確認、再印刷の登録などが行え、より効率的な運用が可能になる。

AI技術を応用したスジ検知

描画品質検査機能には、AI技術の一つとして研究が進む機械学習のアルゴリズムを採用。スジ信号の物理特性と人の官能評価値の関係を適切に学習させることで、背景色、スジの形状など様々な条件下で、人の感覚に近いスジの認識を可能にした。これにより、従来不可能であった、吐出曲がりなどによる白スジ現象、1,200dpiインクジェットの微細な描画不良まで高精度に検知することができる。

〔問合先〕
富士フイルムデジタルプレス株式会社
TEL:03-5534-0360㈹(インフォメーション)
http://ffdp.fujifilm.co.jp/

スジ検知画面

関連記事

最新記事