ネット印刷ITP株式会社 ネット印刷の枠を超えたサービス対応で印刷の可能性を引き出し、顧客ビジネスを支援する

 今年7月でネット印刷サイト開設4年目を迎えたネット印刷ITP株式会社が運営する「いろぷり」は、丁寧な顧客対応や注文のしやすさ、対面営業にも応えてくれるフレキシブル性が評価されている。加えて、再来年で110周年を迎える株式会社ITPを主軸とするグループ全体を連携させ、多様なサービス対応が可能なことから、印刷会社が抱える様々な課題を一緒に解決する存在になることも期待されている。今年9月、新たに代表取締役に就任した栗栖哲二氏に話を伺った。

拡充を続けるサービスメニュー

 ネット印刷「いろぷり」は、チラシ・フライヤー、パンフレット、冊子類などの印刷通販サービスにおいて定番となっているメニューに加え、ポスター・ユポポスター/選挙ポスター・大判インクジェットポスターなどのポスター類、画像に名前やオリジナルメッセージが入れられるイメージバリアブルポストカード、シール・訂正シール、POP・パネルなど、多様なメニューをラインアップしている。最近の新サービスとして、フルカラー名入れ対応の卓上カレンダーや、オリジナルトランプ、マグネットバー・クリップがメニューに加わった。
 フルカラー名入れ対応の卓上カレンダーは、リング部分が可燃ごみとして廃棄できるエコ素材の「紙プラリング」を採用しているので、そのまま廃棄できるほか、リング部分を取り外して分別回収することもできる。

栗栖哲二社長
御茶ノ水にある「いろぷりショールーム」には様々な見本が並んでいる

 オリジナルトランプは、お気に入りの写真やイラストで1個からオリジナルトランプを作ることができ、企業や団体のロゴ・キャラクターを使ったノベルティや、家族やペットの写真を使った自分だけのトランプを作成できる。
 マグネットバーは、細長く、スタイリッシュな曲線が特徴の強力マグネットバーで、家庭や職場で長く利用できることからノベルティとして最適なグッズとなる。
 11月からは、昨年も好評だった「第一線で活躍するITPのクリエイターがデザインしたオリジナル年賀状」を御茶ノ水ショールーム店頭で限定販売する。おしゃれ、ユニーク、かわいい、オーソドックスなど、すべてITPオリジナルのデザインで、他では購入できないデザインが揃う。
 いろぷりの特長は、拡張を続けているサービスメニューに加え、100年を超える歴史が培ってきた“品質と顧客対応”にあると栗栖社長は強調する。「高品質・低価格、そしてお客様センターのお待たせしない、わかりやすい、懇切丁寧な対応が評価されています」と語る。

非対面と対面のハイブリッドで

 一般的に、印刷会社や制作プロダクションが印刷物を直接顧客に納品する場合や、企業イメージを重要視する一般企業による印刷発注の場合、失敗は許されないため、データのやりとりだけで終わってしまう印刷通販サービスは利用されにくいと指摘する栗栖社長。
 そのため、手軽なものは印刷通販サイトへ発注し、重要案件は高くても対面営業の会社に発注する企業は今も多い。こうした傾向に対し、重要な案件、品質を重視した案件こそ、100年企業であるグループ会社・ITPの実績を活かしたサービスを展開している「いろぷり」を利用してもらいたいと呼びかけている。「『いろぷり』では、非対面と対面のハイブリッドでサービスを提供できます。ネット印刷の限界を超えたネット印刷、それが『いろぷり』なのです」。
 今後、営業担当者による対面サービスのBtoB戦略をさらに対応強化し、印刷周辺のあらゆるニーズに応えていくことを挙げている。一方で、SEO対策の強化や初心者へのアピールなどを含め、サイトから発注する非対面顧客の獲得にも注力し、「いろぷり」の特長であるハイブリッド対応をブラッシュアップしていきたいと考えている。
 さらに、もう一つの強みである東京・御茶ノ水にあるリアル店舗「いろぷりショールーム」の可能性も追求していく。「いろぷりショールーム」では、ITPグループが手掛ける物販の実売店舗としての機能を持たせる予定で、ITPの拠点である京都の老舗や人気店舗の商品を扱う「京ものさんぽ」に続き、「キャラクターグッズ」の実売も計画進行中である。

ITPグループ力でバックアップ

 デジタル化に伴うペーパーレス化が進み、印刷市場が縮小する中、ITPグループの旗艦たるITPでも、印刷以外のビジネスが主流となっている。しかし一方で、知りたい情報や美しいグラフィックが「手にとって見れる、読める、保存しておける」価値は逆に上がってきていると思うと、栗栖社長は語る。
 そのことから、特殊印刷や高精細印刷の付加価値や、二次元バーコードやARを併用した印刷物を起点としたコミュニケーションメディアとしての可能性も追求していきたいという。「そうしたビジネスが展開できれば、印刷会社はこれからも顧客に対してより豊かなエクスペリエンスを提供することができ、差別化を図ることもできると思っています」と力強く語る。
 特に、「いろぷり」発足のきっかけにもなった新事業創造のためのプロジェクト“夢語り塾”は、今や22に増加。その中には「シン・インサツプロジェクト」「3Dビジネスプロジェクト」「ノベルティプロジェクト」などがあり、いろぷり社員も加わって新たな印刷ツールの創造を進めている。
 こうした取り組みは、総合印刷100年という歴史を持つITPの幅広いネットワークと、社是である『挑戦と創造』『品質と信頼』『進化と改革』のもと新しいものに貪欲に挑戦する風土がグループ全体の風土ともなっていることを表している。
 栗栖社長は、「コストダウンのために印刷通販サイトへの発注をしたことがある、もしくは検討したことはあるが、品質や対応に不安を感じてためらっている印刷会社・制作プロダクション、一般企業のご担当者の方は、『いろぷり』にご相談いただきたいと思います。首都圏や関西圏であればベテラン営業マンが直接伺い、ネット印刷の枠を大きく飛び越えたサービスをご提供できます。遠方でもリモートミーティング・電話・メールでご相談に応じます。ネット印刷にしてネット印刷にあらず、使えば使うほど味が出るのが『いろぷり』の印刷サービスです。印刷のその先までシームレスにご提案できる体制をさらに整えていきますのでご期待ください」と語っている。


ネット印刷ITP株式会社 「いろぷり」 https://www.iropuri.com/
【運営拠点:京都市南区上鳥羽藁田町61番地  「いろぷりショールーム」東京都千代田区外神田2-18-2】

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