コニカミノルタジャパン ハイエンド商業印刷分野、産業印刷分野に新しい可能性、デジタル印刷の用途をさらに拡大する

ライトプロダクション分野で高い実績を持つコニカミノルタジャパンは、そのノウハウを基軸に、ハイエンドの商業印刷、産業印刷の分野にも様々なソリューションを提供し始めている。29インチ枚葉UVインクジェット印刷機「AccurioJet KM-1e」、高速デジタルラベル印刷機「AccurioLabel 400」は、デジタル印刷の新しい可能性を開く。

29インチ枚葉UVインクジェット印刷機AccurioJet KM-1e

KM-1eは、B2インクジェットデジタル印刷機『AccurioJet KM-1』(以下KM-1)の後継機種。KM-1のテクノロジーを継承し高い生産性を有するととともに、メディア互換性を高め、プラスチック基板、透明フィルム、箔紙、金属媒体、キャンバス、合成基板など、多様な印刷基材にそのまま印刷ができる。用紙厚も0.06~0.6㎜まで幅広く対応しており、印刷ビジネスの幅を広げる。

薄紙では水性インクジェットシステムのように浸み込みや乾燥によるカール、シワの発生がなく、薄紙印刷でも安定した品質を実現。厚紙では紙器、POP、什器、メニュー、カードなど幅広いアプリケーションに対応する。また、半透明メディアへの印刷が可能なことで電飾ポスターサイネージなど、画像の耐久性が要求される新たな印刷サービスの展開が可能。UVインクジェット技術によりラミネート無しでメニューや屋外広告、地図など合成紙を利用した耐水性印刷物も作成できる。

29インチ枚葉UVインクジェット印刷機AccurioJet KM-1e

このほか、テクスチャー・エンボス紙でビジネスカード、ショップカード、招待状など、透明メディアで。スペシャリティパッケージ、クリアフォルダなど、アルミ蒸着紙・色上質紙で、ショップカード、紙器、表紙などへのサービス拡大を実現する。

この優れた特性である多様なメディア対応力に加え、更なる高画質印刷を実現するHD(High Definition)モードを新たに搭載(オプション)したことで、肌の滑らかさと色調、ソリッド背景の均一性、素材の質感が更に向上し、画質は鮮明かつ精巧に、業界最高レベルに到達した。また、光沢感も引き上がり、宝石や貴金属の輝きが更に高まり、夜空の流星群や雲がくっきり再現できることで、フォト市場(写真集、証明写真、ウェディング、アルバム他)に代表される、より高い要望に対しても十分応える事が出来るようになり、同市場へのビジネス拡大を可能とする。

KM-1eはUVインクを使用しているため、プレコーティングが不要で、UV硬化型インクにより熱乾燥で見られる用紙へのダメージを回避できる。さらに本体に内蔵されたインラインセンサーは、画像不良を検知することで高品質画像を安定供給。600ノズル/インチの高密度ヘッド2セットをモジュール化し、1,200dpiの高出力解像度で、高い品質を得ることができる。また、プリントバーは高解像度、高駆動周波数のヘッドアレイで構成。高速印字でもシングルパスで高画質画像を形成する。

凹凸紙にも美しく印刷

出力速度は、最大用紙サイズ(585×750㎜)で最大3,000枚/時を実現。自動反転機構を搭載し、UVインクによる効果と合わせ、手間をかけずに高精度なワンパス両面印刷(1,500枚/時 両面印刷時の用紙厚は0.06~0.45㎜)が可能で、高い生産性を実現する真の生産機である。

大型印刷機でありながらシンプルな設計はオペレーターでのエラー解除やメンテナンスも簡素化し、さらにサービスエンジニア訪問によるダウンタイムも大幅に削減することで稼働率向上に貢献する。フィーダーの積載高は最大900㎜、スタッカーの積載高は最大680㎜。サンプルトレイを備えており、品質チェックや小ロット印刷にも対応する。

用紙搬送機構はオフセット印刷機と同様。確実かつ安定した用紙搬送を実現。UVインクを使用しているので高精度な見当合わせが可能で、また、ノズルの目詰まりを最小限に抑え、高画質な仕上がりを持続する。このほか、画像不良を自動的に検知し、修正するインラインセンサーを装備。インラインセンサーにより、ノズル不良が原因の品質劣化を最小限に抑える。

さまざまなプリントメディアで印刷が可能

既設のオフセット印刷ワークフローへの統合を可能とするデータ処理システム「IJ Manager」は、フルVD処理のための高速RIP、ノズルの噴出状態を検知するセンサー、オンザフライでノズル不良を補完するアルゴリズムを搭載。一般的なDFE(デジタルフロントエンド)やCTPワークフローRIPからファイルをインポートして出力することも可能で、また、ユーザーが必要に応じてオフセット印刷、デジタル印刷を自由に選択できるハイブリッドワークフローをサポートする。また、サードパーティー製後加工機にインライン接続できるインターフェースを新開発したことで、従来工数を要していた作業を省力化・効率化し、更なる短納期対応が可能となり、顧客のビジネス拡大を図る。

高速デジタルラベル印刷機AccurioLabel 400

AccurioLabel400」は、白トナー(オプション)と自動品質最適化ユニットを搭載した高速デジタルラベル印刷機。同機を導入することで国内ラベル印刷市場でもハイボリューム領域へ進出し、新たな価値提案でラベル印刷のDX推進を実現する。

「AccurioLabel 400」は、毎分39.9mという従来機比1.7倍のスピードを達成しながらも、「AccurioLabelシリーズ」で定評のあるオフセット印刷に迫る高品質出力を実現。また、連続印刷長が従来機比3倍の3,000mに拡大したことで、大量印刷時でも用紙差し替え時間が短縮されるとともに、用紙のロスも削減することができる。

AccurioLabel 400

コニカミノルタは、2017年に自動品質最適化ユニット「インテリジェントクオリティーオプティマイザー(IQ-501)」で、他社に先駆けた出力調整や紙面検査の自動化技術をデジタル印刷システム「AccurioPressシリーズ」に導入。それ以来、次々とオペレーションを自動化し、省力化とスキルレスを提供している。この度、IQ-501をラベル印刷機用に変更したIQ-520が「AccurioLabelシリーズ」で導入された。

IQ-520は、これまで色合わせ時にマニュアル作業で行っていたキャリブレーション、濃度調整、プロファイル作成を自動化し、高品質な印刷物を作成するための作業時間の大幅削減を可能にする。また、IQ-520のリアルタイム自動画質調整は、従来の4色トナーに加えて白色トナーにも対応しており、連続印刷中の機内温度変化に伴う色変化や版ずれを計測してリアルタイムで印刷エンジンにフィードバックし、3,000mの連続印刷に対しても安定した印刷品質を保つ。さらに、印刷操作や保守作業についても使い勝手や簡便性を向上させており、ラベル印刷におけるワークフローの自動化・効率化・スキルレスを実現する。

また、「AccurioLabel 400」では、コニカミノルタ初の白色トナーをオプションとして用意。これにより、幅広い用途への印刷が可能となり、ラベル製造会社や印刷会社の新たなビジネスの獲得に寄与する。新開発の白トナーも含め、コニカミノルタ独自のトナーは隠蔽性が高いため、透明フィルムやホログラムフィルムなどに印刷しても、下地が透けることがなく、高品質な印刷に仕上げる。

連続可能紙厚は96~270μm(81~256g/㎡)、プリントメディアはノンタック普通紙(96-190μm)、タック普通紙(121-270μm)、タックコート紙G/M(121-270μm)、タック合成紙(121-270μm)、タックPP(96-190μm)、タックPET(121-270μm)、タックエンボス紙(151-230μm)。

〔問合先〕
コニカミノルタジャパン株式会社
TEL:0120-805-039(お客様相談室)
https://www.konicaminolta.jp/business

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