クリエイト横浜 豊かな表現力が新規ビジネスの可能性を開く
株式会社クリエイト横浜は今年3月、大塚商会からカラープロダクションプリンターRICOH Pro C7500を導入した。
同社はWebサイトを活用し、多彩な商業印刷物の制作サービスを展開しており、RICOH Pro C7500のスペシャルカラーは表現の幅を広げ、顧客の要望に応える提案力強化に繋がったという。同社の上澤宏史代表取締役と髙山貢制作部部長兼統括工場長に話を伺った。
■多品種・小ロットに対応し豊富な商品ラインアップを展開
同社は1987年に横浜市港北区で創業した。当初はアナログ製版業としてスタートしたが、CTPの普及により製版の仕事が減少したことを受けて、印刷・デザイン制作業務に転換。その後はゼロからデザインの技術を培い、様々な商材の制作に挑戦し続けている。
現在は商業印刷全般の企画、制作、印刷を主軸とし、Webサイトでのオリジナル商品の受注に力を入れている。商品ラインアップは幅広く、「まずはやってみよう」というチャレンジ精神の下、オリジナル下敷き、賞状、自費出版、うちわなど多彩な商品を提供している。これまで様々な商品を取り扱ってきたことから、100以上の抜き型を所有しており、自社内で柔軟に加工を施すこともできる。また、小ロット・多品種・短納期化の潮流をいち早く見極め、デジタル印刷による効率的で迅速な生産環境を構築している。同社はデザインや納期に関して柔軟に対応できるため、地域において「困ったらクリエイト横浜」と頼られる存在となっている。
また、SDGsへの取り組みを積極的に推進しており、印刷調整紙をホイッスル・花瓶カバー・編込みBOXなどのグッズに再利用した「ハガミさん」シリーズや、一般社団法人ヨコハマフォントとコラボレーションした障がい者アート商品などを展開。令和6年7月19日付で、横浜市が実施するS D G s 認証制度“Y-SDGs”の標準【Standard】認証を取得した。
■7色のスペシャルカラーが導入の決め手に
RICOH Pro C7500の導入のきっかけとなったのはゴールドを始めとしたスペシャルカラーだった。賞状印刷において、ふちデザインは既成のパターンを使用していたが、金色の鳳凰などの絵柄をオリジナルでデザインできるようになりたいというニーズが寄せられていた。RICOH ProC7500は賞状の一般的なサイズであるA3・B4に対応しており、ゴールドトナーで鮮やかにオリジナルのふちデザインを印刷することができるようになった。
RICOH Pro C7500は、最大7色(ゴールド・シルバー・ネオンイエロー・ネオンピンク・インビジブルレッド・ホワイト・クリア)のスペシャルカラーが使用でき、広色域による鮮やかな色彩表現を実現している。加えて、新たに肉厚な弾性層を持つ中間転写ベルトを採用したことで、エンボス紙やクラフト紙といった凹凸紙・粗面紙にもスムーズに印刷できる。その幅広い表現力と用紙対応力は、様々な商品を取り扱う同社のビジネスに適していた。
上澤社長は導入の理由について「一番の決め手はスペシャルカラーでした。ネオンピンクによる写真印刷のサンプルを見た時、肌の色の鮮やかさに驚きました。ゴールドとシルバー、ネオンカラーといった特殊な色や、面白い表現ができるホワイトとクリアトナーにも可能性を感じました。これまで以上に色んな商品が作れる、どんなことができるか試してみたいと思ったのが理由です」と語る。
スペシャルカラーは導入後、すぐにその表現力を発揮した。写真集制作の依頼があり、顧客からはコート紙などを使用し光沢を演出したいと要望を受けたが、写真集の印刷はあまり経験が無い上に、トナー印刷ではコート紙の光沢を失わせてしまう。この課題を解決したのが、光の反射で付加価値を高めるクリアトナーだった。同社は印刷面にクリアトナーを塗布し、光沢を演出。高級感ある写真集となり顧客から高い評価を受けた。
クリアトナーは高級感だけではなく、機能性を高めることもできた。例えば今年の8月末、「イベント用の丸形うちわを2,000枚、一週間で作って欲しい」という依頼を受けた。制作部は屋外イベントで使用するということから、防水加工を施したほうがいいと判断。普段ならば両面PP加工を外注するが、今回は納期が短くその時間は確保できない。そこで、制作部はうちわの両面にクリアトナーを塗布し、ニスを塗布したような防水性を付与した。これならば外注の必要なく、ワンパスで印刷できるため短時間で制作できる。同社はデザインから印刷までスムーズに進めることができた。
■地域貢献を追求しながら新たなビジネスを開く
RICOH Pro C7500について、髙山氏は「RICOH Pro C7500は新しいメインの生産機として想定していました。昨年8月に発売したばかりの新しい機械ということもあり、スタッフ全員がノウハウを持たないゼロからのスタートでした。それが新鮮な体験となりましたので、スタッフ全員にとって良い経験になりました」と語る。また、「困った時にはいつでも相談を引き受けてくれる体制も助かりました。繁忙期の前は必ずメンテナンスとヒアリングに来て頂けるため、今まで大きなトラブルも無く使用できています」と手厚いサポートについて評価を寄せている。
今後の展開について上澤社長は「ネオンピンクやクリアトナーを活用し、お客様を喜ばせられる写真集を本格的にビジネスとして展開していこうと考えています。スペシャルカラーを活用した商品を色々試作し、面白いものを生み出そうと挑戦しています」と新規ビジネスの指針を語っている。また、「印刷は文化です。培ってきた印刷技術をもとに引き続き地域貢献にも力を入れていきます。当社は『印刷を通じたコミュニケーションの充実や、AIを活用した効果的な動画配信、さらにグラフィックの向上に取り組んでいく』ことで【メディアを通じてお客様の想いを形にする】というパーパスを定めています。印刷会社として社会にどう貢献できるか、これからも追求していきます」と展望を語った。
株式会社クリエイト横浜
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