【drupa2024】富士フイルム 軟包装・印刷市場を対象とした水性インクジェットデジタルプレス「Jet Press FP790」新発売、多品種・小ロット 印刷 に対応し、高い生産性を実現

富士フイルム株式会社は、3月25日、インクジェットデジタルプレス「 Jet Press」シリーズの新ラインアップとして、軟包装印刷市場を対象とした水性インクジェットプレス 「 Jet Press FP790」を発売した。同製品は5月 28日(火)から 6月 7日(金)にドイツ・デュッセルドルフで開催される国際印刷・メディア産業展「 drupa 2024」の富士フイルムブースにて出展予定。

新製品は、食品や日用品などの軟包装の多品種・小ロット印刷に対応し、高い生産性を実現する。尚、同社が軟包装印刷を可能とする水性インクジェットプレスを市場投入するのは、今回が初めてとなる。

Jet Press FP790

食品や日用品などの軟包装印刷市場では、絵柄ごとに版を作成する、フレキソ印刷 1やグラビア印刷などの同じ絵柄 の 大量印刷に向いたアナログ印刷が一般的となっている。 一方、インクジェットをはじめとするデジタル印刷は、 版の作成が不要で、絵柄データを印刷機に直接送って印刷できることから、多品種・小ロットでの絵柄印刷を可能とし、顧客からのニーズに柔軟に対応できる。

同社は、2011年にインクジェットデジタルプレス「Jet Press 720」(現在は「Jet Press 750S」を後継機種として販売)を、他社に先駆けて世界の商業印刷市場に導入し、オフセット印刷を凌駕する高画質を実現した。同社は、商業印刷市場で培ったインクジェットの知見 や機器の販売ノウハウなどを活かし、今回新たに軟包装印刷向けに「Jet Press FP790」を 市場導入する。

「Jet Press FP790」は、軟包装の多品種・小ロット印刷に対応した水性インクジェットプレスで、最大790mm幅のフィルム基材に対して毎分50mでの高速印刷を可能とし、高い生産性を発揮する。

また、CMYK4各色のプリントヘッドに加え、 2組の白色プリントヘッドを搭載。これにより、パッケージの見た目を大きく左右する、カラー印刷の下地色となる白色の濃度を向上させ、カラーインクの発色性を高めることが可能。色鮮やかな印刷を実現する。さらに、印刷 前の基材に処理液を塗布する機構を搭載し、撥水性のあるフィルム基材に対しても高いインク密着性を付与する。この他、1200 dpi×1200dpのプリントヘッドにより、高解像度で の印刷が可能となっている。

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