株式会社プリントパック 印刷通販の活用で新市場開拓へ スピーディーなニーズに応じる「オンラインデザインパック」
「誰もが手軽に印刷物を発注できる世の中をつくる」の実現を目指し、『印刷で日本を元気に、世の中をもっと幸せに』というビジョンのもと印刷通販サイトを運営する株式会社プリントパックは、価格・納期・品質を追求した印刷物づくりで顧客企業のビジネスを支援している。特に既存の印刷市場の縮小や、印刷資材の高騰などで厳しさが増している印刷産業に対して、新しい市場開拓のきっかけづくりにもなる印刷通販サイトの活用を呼び掛けている。同社・木村進会長に話を伺った。
印刷産業周辺のビジネスは少しずつ活気を取り戻しているものの、印刷の市場が以前の状態に戻ることはなく、新たな局面を迎えている。「仕事が減ることはビジネスマンとして辛いことです」と語る木村会長。「あらゆることがインターネット上で解決する時代を迎えました。しかし、全ての企業がそこに完全に対応できているわけではありません。とはいえ、新しい取り組みを始めるためには投資が必要であり、簡単にはできません」と現状について分析する。
特に印刷市場そのものは減少したままの状況であり、かつての市場が戻ることは期待できない。そうした中、印刷会社にとって必要なことの一つが、新しい営業商品や新しいサービスを作り提供することだが、それも簡単なことではない。その時に利用できるのが印刷通販であるという木村会長。「新しい商材づくりは印刷通販に求められていることの一つだと感じています。新しい商材があれば営業活動がしやすくなります。新しい商材をコンスタントに誕生させることができるのは印刷通販しかないと思いますし、これまで以上に新しい商品の誕生が待たれていると考えています」と語る。
なお、現在プリントパックで提供しているサービスは、印刷通販では定番のチラシ・ポスター類、冊子・パンフレット関連、名刺・カード類、DMや封筒等の他に、シール・テープ・リボン、POP・サイン・のぼり、パッケージ印刷やフォトアルバム、伝票・帳票、カレンダーなどの季節商材など多岐にわたる。中でも、パッケージ印刷やオリジナル本格壁紙印刷などは時代の要望に応じた新メニューとして登場している。
デザイン作成で印刷受注を促進
「プリントパック」の特長的なサービスの一つに『オンラインデザインパック』（以下、デザインパック）がある。デザインパックは、誰でもオリジナルデザインの印刷物を手軽に制作できるように、無料で素材を活用して、印刷データを作成できるサービス。必要なテキストやキャッチコピー、商品・店舗などの画像を入れ替えるだけで、ブラウザ上でデザインデータが作れるので、印刷データを作り慣れていない人でも、すぐにオリジナルの印刷物が制作できる。
デザインパックの大きな特長は即断即決性にあると指摘する木村会長。「お客様が求めているチラシなどの印刷物を、スピーディーにつくることができるようになります。特別なコストを掛けずにスピーディーに印刷用デザインができれば、即受注に繋がります。機動力になるということです。営業の場面では、デザインさえあれば印刷が受注できるということがあります。“明日欲しいと思っている”というお客様の要望もデザインがあれば実現可能です。デザインパックを活用することで、デザイナーの方や印刷会社の方の仕事になれば、皆様の売上にも繋がります。急ぎの仕事の場合、受注できればキャンセルにもなり難く、費用としても通りやすい仕事といえるのではないでしょうか。上手に使い分けて頂きたい。印刷発注を増やすためにも印刷デザインは必須です。データを作ったことがない人もデザインさえできれば印刷を発注できます。印刷デザインなくしで印刷物はありえません」と呼び掛けている。
デザインパックには、チラシ・フライヤー、名刺、封筒、DM、パンフレット、ポスター、パネル、紙製ファイル、カード類、チケットなどの印刷用デザイン素材が豊富に揃っている。木村会長は、デザインパックとは、“プリントパックに素材を預けてあり、必要な時に引き出して使えるサービス”だと表現する。デザインしたデータは、そのままプリントパックへ発注できるため、データ不備が発生する心配もないなど、急ぎの仕事に最適なツールとなる。
「印刷会社がデザインサービスまで提供するには、デザイナーやデザインできる人を抱える必要があります。またクライアントからデザインデータを受け取る場合、データの確認や校正作業など時間が掛かります。そうした手間を気にせずスピーディーに印刷物を作りたいニーズには最適なサービスになります。印刷用デザインの作成に慣れていない営業担当の方も気軽に印刷用デザインを用意できるので、お勧めです」と活用を呼び掛けている。
“安さ”が最大の付加価値
木村会長が「印刷通販の品質はさらに向上しています」と語るように、高精細・特殊印刷のサービスが強化されている。デジタル印刷システムを活用したRGB印刷やビビッドピンク印刷、黒や赤など色の濃い用紙の特長を活かした印刷表現が実現するホワイト印刷もメニューに加わっている。
品質の向上はプリントパックの特長の一つであると説明する木村会長。その背景には、工場に最新の設備があり、「最新の設備による最新の技術を取り入れていることが品質向上に繋がっています。加えて、省力化やスマート工場化などコストと納期の点でお客様に還元できる体制が構築できるのです」と語る。
現在、プリントパックに登録している会員数は229万人に上る。プリントパックにおいて、“安さ”は最大の付加価値であり、いかに安く提供できるのかを常に考えている。「どれだけお客様へ還元できるかを考えることも、ビジネスの一つだと思う」と木村会長。
現在のプリントパックは、京都本社工場をはじめ、東京工場、関東柏工場、高碕工場、九州工場、京都五条工場、京都伏見工場、京都吉祥院工場、関東木更津工場、関東本庄工場および札幌支店を含む12拠点で操業。オフセット印刷機51台、デジタル・オンデマンド印刷機64台、CTPが32台、断裁機62台、製本機68台、折加工機87台のほか、各種システムを設けて多様なニーズに応える生産力を備えている。
本格的な連携の時代が到来している。「印刷会社にとっての外注先として活用してもらうことで、急ぎの仕事であっても取りこぼすことなく、機会損失を減らすことができると思います。企業それぞれのビジネスに応じた活用方法で市場拡大に繋げて頂きたいと思っています」と語っている。
株式会社プリントパック 「印刷通販プリントパック」 https://www.printpac.co.jp/
【本社：京都府向日市森本町野田3-1 https://www.printpac.jp/】