SCREEN GA UVインクジェットラベルプリンティングシステムに高隠蔽ホワイトモード発売、下地色の影響を抑え高発色
SCREENグラフィックソリューションズ(SCREEN GA)はこのほど、同社が開発・製造・販売するUVインクジェットラベルプリンティングシステム『Truepress Jet L350UV SAI S』向けのオプションとして、白隠蔽性を向上させる高隠蔽ホワイトモードを発売する。
近年、ラベル印刷市場におけるデジタル印刷物の出荷量および出荷額は、年々増加している。特に出荷額は、出荷量(m2)と比較して伸び率が高くなっており、デジタル印刷が持つ付加価値の高さを表している。中でも、地産地消ラベル、限定キャンペーンラベル、オリジナルラベルといった、消費者の購買意欲を刺激するラベル・シールへの関心が高く、“プライムラベル”と呼ばれる高品質ラベルが求められるケースも増加している。一方、ボトルや内容物の色が濃い場合などは、それらの色がラベルを透過し、ラベルデザインの見栄えに影響を及ぼすことが課題となっていた。
このほど開発した高隠蔽ホワイトモードは、クリアフィルムラベルなどへの印刷に使用することで、高い白隠蔽性を発揮し、ボトルや内容物の色がラベルを透過することを防ぐ。また、クリアフィルムにおける白インクの下地としての活用以外にも、シルバー基材など下地に影響を受けるラベルでも高い彩度を維持し、アイキャッチ効果の高いラベル品質を保つことが可能になる。
欧米では、酒類や化粧品、トイレタリー製品などで高い隠蔽性が重要視されるため、シルクスクリーン印刷の代用としても、UVインクジェットによるデジタル印刷の活用が広がっている。今後も短納期・低コスト化、さらに環境対応などの点で、デジタル印刷への需要がますます高まっていくと考えられている。