SCREENグラフィックソリューションズ（SCREEN GA）はこのほど、ロール式高速インクジェット印刷機「Truepress Jet520HDシリーズ」に搭載する新たなインクとして「Truepress ink SC＋（SC＋インク）」を開発し、全世界に向けて販売を開始した。11月24日から28日まで、東京ビッグサイトで開催される国際総合印刷テクノロジー＆ソリューション展「IGAS2022」で、日本初の実機による同インクの展示を行う予定。

SCREEN GAは、2016年にオフセット印刷用のコート紙への直接印刷を可能にする「Truepress ink SC（SCインク）」を発売した。「Truepress Jet520HD」に搭載することで、オフセット印刷に匹敵する定着性と品質を実現し、従来はオフセット印刷でしか制作できなかった高品質なカタログやリーフレットにもデジタル印刷の活用が拡大。また、ダイレクトメール市場では、高品質な印刷物を生かしたOne to Oneマーケティングの実現により、ブランドの高級感・プレミアム感の醸成といったクライアントニーズへの対応も可能となった。

新開発のインクは代表的な一般コート紙やインクジェット用上質紙をはじめ、普通紙への印刷にもプライマーなどの表面処理が不要で、幅広い用紙の風合いを生かしたデジタル印刷を可能にする。さらに、従来の「SCインク」に比べて高濃度かつ色域が拡大している他、にじみや耐擦過性なども向上。フセット印刷に匹敵する鮮やかな色彩表現、重厚感のある黒の再現によって、より高品質なアプリケーションへの対応を可能にする。