SCREEN GA インクジェット印刷機がオフセット印刷に匹敵する品質評価
SCREENグラフィックソリューションズが開発したロール式高速インクジェット印刷機のフラッグシップモデル『Truepress Jet520HD』がこのほど、画像品質の調査・サービスを専門に行う米国の第三者機関であるImage Test Labs(以下、ITL)による、インクジェット印刷とオフセット印刷の品質比較テストで、オフセット印刷に匹敵する品質と評価された。
米国・Technology Watch, LLCの一部門であるITLは、ロール式インクジェット印刷機のプロバイダーから入手した印刷サンプルの評価を実施している。2018年初め、様々なインクジェット技術とプラットフォームを調査・検討していた米国東海岸にある商業印刷会社へのコンサルティング業務を進めていく中で、インクジェット印刷機とオフセット印刷機の品質比較テストのプロジェクトを考案。インクジェット印刷機の指定条件としては、通常流通しているオフセットコート紙に前処理なしで直接印刷でき、オフセット印刷に匹敵する品質を連続印刷できる出力特性を有していること、さらに、それを実現するための高品質なデジタルフロントエンド(DFE)機能を有することが求められた。
詳細な評価と公平なテストを行うため、ITLの要求に応えてSCREEN GP Americas, LLCは『Truepress Jet520HD』によるテスト印刷を実施。評価用のサンプル画像は、第三者のオフセット印刷会社によって独自に制作されたものを使用した。オフセットコート紙への直接印刷が可能な独自開発のインクジェットインク『Truepress ink SC』(SCインク)を使用し、オフセット印刷における標準的な部数を連続印刷した。
その結果、プライマー(プレコート)やオーバーコーティングなしで、標準オフセットコート紙に印刷されたインクジェットサンプルとして、『Truepress Jet520HD』は唯一、オフセット印刷に匹敵する定着性と品質を実現するものであると、ITLによって評価された。このテスト結果の詳細は、2019年春号の『Technology Watch ニュースレター』に掲載されている。
独自の広色域インク『Truepress ink SC』を採用した『Truepress Jet 520HD』は、標準的なオフセットコート紙に直接印刷を可能にし、用紙が本来持つ質感を維持しながらオフセット品質に匹敵する画像品質を安定的に実現。これらが世界中のユーザーから高く評価され、現在までに100台以上の『Truepress Jet520HD』が導入されている。