RMGT 省エネ・コンパクトのオフセット印刷機RMGT970の実力を披露~本社で内覧会とセミナー
リョービMHIグラフィックテクノロジーは、9月14日、15日の両日、広島県府中市の本社で『省エネ補助金セミナー& RMGT 970モデル内覧会』を開催した。
新しい発想を採り入れた省エネ・コンパクト設計のRMGT 970モデルは、最大紙寸法 650×965㎜をカバーする菊全ジャストサイズモデルで、パッケージ印刷で多用されるK判用紙にも対応する。内覧会ではデモンストレーションを通じて、省エネ、省スペースなどの970モデルの基本性能に加え、印刷品質管理システムPQS-Dと連動したスマートアシストプリンティングによる自動化、省力化、スキルレス化と印刷オペレーターの負荷低減等を訴求。来場者の関心を集めた。
また、デモンストレーションに先立つセミナーでは、東テクが「国庫補助金を活用した工場・事業場の省エネルギー化事業の支援セミナー」をテーマに、省エネ補助金の概要、令和4年度補正予算(令和5年度)の採択結果や来年度の見通し、申請に必要な準備や実際の申請案件を使った省エネ計算の実例を紹介した。来場者は省エネ補助金および申請のポイントについて理解をより深めた。
デモンストレーションではスマートアシストプリンティングによる自動化機能を披露。RMGT稼働管理システムのプレスインフォメーションクラウド、プレスインフォメーションエッジ(PIE)をネットワークで繋ぎ、2つのモードで表4色裏4色のLED-UVワンパス両面即乾印刷を実演した。また、自動搬送ロボットAGVのNipperで、次工程に用紙を自動搬送し、工程間の省力化にも提案した。
一つ目の印刷実演では、オペレーターが用紙を抜き取らずに、機械が自動で品質検査、濃度調整、見当合わせを実行する標準アシストモードで印刷。二つ目の印刷実演ではオペレーターによる品質確認を特に重視する仕事のケースを想定。試し刷り後に給紙を停止させ、オペレーターによる濃度や見当等の手動調整、キズ等の確認を経て本刷りに移行するセミアシストモードで印刷した。
LED-UV印刷については、即乾による短納期対応、パウダーレス、高い耐摩耗性・耐久性、インキを吸収しない特殊原反への対応などのメリットを紹介。導入ユーザーの声として「印刷に集中できるようになった」、「印刷機周辺のスペースを有効活用できる」、「こすれ、スプレーパウダーのボタ落ち等の事故が圧倒的に少なくなった」、「ドライダウンがほとんどなく、印刷直後に色味の判断が可能」を紹介した。