RMGT ゴードーでG段印刷対応LED-UV機の内覧会~Gフルート1.0mm、コートボール0.45mmのジョブ披露

リョービMHIグラフィックテクノロジー(広川勝士社長)は10月26日、ゴードー(本社・埼玉県川越市的場、橘 東吾社長)で、G段印刷対応の薄厚兼用印刷機「RMGT 1020V1LX-6+CC+LD(LED-UV)」(6色コーター付)の内覧会を開催した。内覧会は3回開催され、全国から約60社が来場し、見学した。

挨拶する橘 社長
RMGTの高橋営業本部長

ゴードーは1949年創業の印刷紙器メーカー。オリジナルパッケージの企画・デザインから印刷、打ち抜き・貼りなどの加工、納品までを担い、受注の7割が菓子ギフトのパッケージ。品質、納期への信頼から同業者の製造受託も多く、中小ロットのパッケージ印刷を得意としており、今回のRMGT機の導入でG段印刷市場への取り組みを開始した。

内覧会で橘 東吾社長は「海外製の菊全判機が導入後10年以上が経過して機械本体の経時劣化が進み、色合わせなど立ち上がりに難点が目立つようになっていた。RMGT機は取引先の大手パッケージ印刷会社に多く導入されている。G段フルート印刷の技術面で協力を得て昨年12月にG段印刷対応、薄厚兼用印刷機のRMGT 1020V1LX-6+CC+LD(LED-UV)を導入した。3月から本格稼働を開始したが、G段フルートやコートボール印刷で当社の大きな戦力となっている。中小ロットの板紙が主力だが、G段フルート印刷は軽量で薄く、在庫や輸送のコストを低く抑えることができる。RMGT 10は、エアーマネジメント技術を採り入れた紙搬送機構などで安定した給紙・紙搬送を実現し、給紙・紙搬送性が優れている。またベタや乾燥性が低い用紙を多用するパッケージ印刷で、高感度UVインキは乾燥性に課題があるとされていたが、LED‐UVはインキやニスの硬化も全く問題がない。OPニス、クリアニス、疑似エンボス、メジウムの乾燥テストもクリアし、パッケージ印刷の要求レベルに達している。メタルハライドランプを利用するUV乾燥装置は熱を発生させ、夏場の温度調整が難しいが、LED‐UVは熱がほとんど出ない。冷房に利用するエネルギーを考慮すると温暖化ガスの削減にもつながることもメリットだった。作業環境も大幅に改善され、若い人材の確保にもメリットが大きく、非常に良い環境になった」と挨拶した。

RMGT 10の性能に高い関心
G段フルートとコートボール印刷をデモンストレーション

RMGTの高橋秀則取締役営業本部長は「ゴードー様はG段フルート、パッケージ印刷の新しい市場に取り組まれ、目覚ましい成果を達成されている。内覧会で参加者の皆様のパッケージ印刷の様々な課題の解決と新規市場開拓に参考にして頂きたい」と挨拶。RMGT技術部の温田健介氏が技術説明を行った後、デモンストレーションでは紙厚1.0mmのGフルート、紙厚0.45mmのコートボールのジョブを披露した。

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