OSPホールディングス 直径の小さい円筒容器に貼りつけられ、浮きや剥がれを解決できる「曲面対応ラベル」を発売
大阪シーリング印刷株式会社は、2023年7月より生産体制を整え、「曲面対応ラベル」の発売を開始したことを発表した。
「曲面対応ラベル」は試験管やスピッツ管など直径の小さな円筒容器にしっかり貼ることができる曲面専用ラベル。貼りつきにくいとされているポリオレフィンにもきれいに接着するほどの粘着力と、ラベルが貼りついた状態を維持する保持力も高い粘着剤を使用している。
開発の背景には医療現場などで使用している試験管やスピッツ管などの円筒容器のラベルは、汎用強粘着タイプのラベル原紙が多く使用されていることが挙げられる。
汎用強粘着タイプのラベル原紙は、曲がった面にまっすぐなものを貼りつけると、元に戻ろうとする反発力が作用する『曲面反発力』により、浮きや剥がれが発生する場合がある。剛性の高いコシのある表面紙では、なおさら曲面反発力が働き不具合が生じやすくなり、これらの課題を解決するため、同社では専用ラベルの開発に着手した。
材質や容器の径など、多岐にわたる被着体に安心して使用することが出来る。
強粘着でしっかり貼りつけることができる一方で、タック力が低いのでラベルを貼りつけた直後に容易に剥がすことも可能。ラベルの材質は合成紙サーマル、キャストコート紙、サーマル紙の3タイプがある。ポリプロピレンやポリスチレンなど材質が異なるスピッツ管に貼りつけて、約70℃で1週間放置する促進テストを行った結果、ラベル原紙の浮きや剥がれは起こらず、プラスチックからのアウトガスによる浮きも発生しなかったことから、さまざまな被着体に使用することが出来る。