KSフォーラム 山形・大風印刷を見学、課題解決につながる商品企画

リコージャパン株式会社のユーザーで構成されるナレッジシェアリングフォーラム(山田周会長/株式会社あけぼの印刷社:略称KSフォーラム)が9月6日、山形市の株式会社大風印刷本社で開催され、小ロット・多品種に対応する同社の生産工場を見学するとともにB to Cビジネスを学んだ。

説明する大風社長
大風印刷工場見学参加者

KSフォーラムはPODに限らず企業経営に関わるノウハウなどを共有する場として活動している。今回は会員12名とオブザーバー1名の13名が参加した。

大風印刷は1947年に創業し、山形市を中心に地域の印刷需要に応えてきた。商業印刷、頁物印刷の一般印刷をはじめ、パッケージやアクリル製品、ラベルなど幅広い印刷領域をカバーしており、小ロット・多品種に対応した生産体制を築いている。独自に発行しているフリーペーパーの『gatta』は日本タウン誌・フリーペーパー大賞を受賞。近年は地域のソリューションプロバイダーとして、印刷を通した地元企業・小売店・飲食店の課題解決に取り組んでいる。今回のKSフォーラムでは同社の大風亨社長がその一端を紹介した。

同社では麺・醤油・サバ缶をセットにした「ひっぱりうどん」、6社の乾麺業者の蕎麦をセットにした「そば三昧」、地元のラーメン店のクーポンが付いた「ラーメン手形キーホルダー」、サクランボの佐藤錦のピューレを活用した焼肉のタレ「ニク愛好家」などを企画。もちろんパッケージやラベルは同社が製造。酒販免許を取得しており酒類を販売することもある。

大風社長はそうした商品企画について「ヒアリング能力が重要。お客様と話をしながら何に困っているか、分かったフリをせずに丁寧に聞き取ることが課題解決につながる。企画する人たちの柔軟な発想力があれば印刷業はまだやれると思う」と述べた。

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