KSフォーラム 今期もナレッジ共有に向け活動~会社見学、MA研究などを予定

リコーのプロダクションプリンターユーザーで構成するナレッジ・シェアリング・フォーラム(KSフォーラム/山田周会長)は7月9日、東京都港区のリコープリンティングイノベーションセンター会議室で2024年度総会を開き、今期の方針を決定した。

同フォーラムはPODに限らず企業経営に関わるノウハウなどを共有する場として活動している。前期は全4回のフォーラムを実施し、宮城県柴田町のリコーインダストリー東北事業所、姫路市の船場印刷㈱、東広島市の株式会社ニシキプリントで工場見学を実施。また、ケイジェンド・プロダクツ株式会社、株式会社大元堂が自社の取り組みを紹介した。今期も4回のフォーラムを実施し、経営課題について討議しながら情報の共有を図っていく。

総会終了後は今期の実施内容について会員同士が意見を交わした。今期は引き続き会員企業を訪問して実際の取り組みを見学するとともに、マーケティングオートメーションについてナレッジを深め、共有する場を検討していく。

挨拶する山田会長
挨拶するリコーグラフィックコミュニケーションズBUの武田経営管理本部 本部長

総会の挨拶で山田周会長は「コロナ以前と今では各部門の業務負荷が変わっているので人員の配置の見直しを考えている。具体的には印刷量が増えるということではなく、印刷に関わる物流加工や製造物を施工する仕事が増えてきている。また当社が所在する茨城県内では印刷市場が安定していたが、印刷会社倒産の話しが出てきた。自分の会社のポートフォリオと同様、時代の変化を感じる。KSフォーラムで皆さんと話し合ってこれからの展望をともに考えたい」と述べた。

またリコーグラフィックコミュニケーションズBU 経営管理本部の武田健一本部長は「5年前にKSフォーラムは新たな価値創出と顧客価値の向上、売上拡大を目指すことを目的に発足した。そのためにユーザー主体による活動に切り替え、デジタル印刷にこだわらずに印刷会社の経営課題全般を討議して、情報を共有する方針を掲げた。一定の成果が表れたが、次の5年に向けてさらに会員企業が発展していくためにもっと議論を重ねる必要がある。本日は会員アンケートをもとに今期に取り上げるテーマについて意見を交わして頂く。活発な討議を期待している」と挨拶した。

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