KSフォーラム ニシキプリントを見学、障がい者雇用と地域貢献学ぶ

リコージャパン株式会社のユーザーで構成されるナレッジシェアリングフォーラム(山田周会長/株式会社あけぼの印刷社:略称KSフォーラム)が3月7日、広島県東広島市のニシキプリント東広島工場で開催され、障がい者を戦力としている生産工場と、昨年1月に工場敷地内に開所した就労継続支援B型事業所ワークサポートひなたを見学した。

説明するニシキプリントの宮﨑社長
ニシキプリント工場見学参加者(ワークサポートひなたの前で)

同フォーラムはPODに限らず企業経営に関わるノウハウなどを共有する場として活動している。今回は会員16名とオブザーバー1名の17名が参加。株式会社ニシキプリントの障がい者雇用のノウハウや戦略について学んだ。

同社では宮﨑真社長の叔父にあたる創業者の宮﨑忠氏(故人)の代から障がい者雇用に取り組んできた。1991年に操業を開始した東広島工場では障がい者が働きやすいようバリアフリーに設計。創業の精神である『愛・信・恕』(あい・しん・じょ)は人として相手も自分も愛しみ、互いを信じあい、恕(ゆる)し合うという想いが込められており、同社の経営の土台となっている。

2012年には東広島工場内に一般社団法人東広島自立支援センターあゆみを設立。翌年に就労継続支援A型事業所 サポートセンターあゆみを開所し、障がいを持つスタッフが主に検品や包装など印刷業務周辺の軽作業をサポートしている。昨年1月に開所したワークサポートひなたは、2台のリコーガーメントプリンターRICOH Ri 2000を設置し、Tシャツやトートバッグなど布製品の受託生産、オリジナル商品製造を担っている。

KSフォーラムでは工場見学に続いて、同社の宮﨑社長から同社の障がい者雇用と地域貢献についての戦略が語られるとともに、「工場(印刷)と福祉の確立(工福連携)」、「CSR企業としての地位確立」、「福祉単体サービス充実」に向けた取り組みとビジネスモデルについて同社のスタッフが説明。“はたらく つながる ささえあう”をコンセプトとしたDXによる障がい者が担える場の拡大や、地域での障がい者雇用のさらなる促進を図るグループホームの開所など今後の計画も明らかにされた。

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