JPA 2023年度入学式、入校式を開催 コロナ禍からの変化と新しい印刷業界

 学校法人日本プリンティングアカデミー(以下JPA)は4月5日、JPAで第46回入学式/入校式を開催した。

 本年度は、メディア・コンテンツ学科に3名、プリント・コンテンツ学科に1名入学した。尚メディア・コンテンツ学科には台湾からの1名の学生も入学している。加えて新入社員研修生として三美印刷株式会社、株式会社ウエマツ、株式会社エス・ワイ・エス、株式会社吉田印刷所から13名が入校した。

 入学式では、開式の辞に続き、花井秀勝理事長から式辞が述べられた。花井理事長は、コロナ禍の中での生活や社会の変化に触れ、「新しい紙メディアとデジタルをどう融合していくかが業界の新しい課題」であると話し、「ここ数年で我々の生活のそのものが大きく変革していった」とコロナ禍での生活や社会の変化に言及。「従来の印刷技術に+αをして、デジタル化した社会にマッチした新しい教育体系を模索しており、そのような講師陣をこのコロナ禍の中で作り上げてきた」とコロナ禍の中でのJPAの変化に触れた。その上で入学生、入社者に対して「学校として新しい教育体制として教育を受ける第一期生だという風に思っている。これからは新しい時代に進むよう、皆様方とともに頑張っていきたい」と述べた。

最後に「スマホ生活に慣れている皆様と我々紙媒体の人間と新しい出会い新しい印刷媒体を作り上げていくことが急務ではないかと思っている」と新入社員と共に印刷業界を盛り上げていくことへの期待に触れ「講義をしっかりと受け、新しいアイディアを創造してほしい」と締めた。

式辞を述べる花井理事長
訓示を述べる曺学校長

 続いて曺 于鉉学校長が登壇し、訓示を述べた。
 曺 于鉉学校長は新しく入学、入社をした方の立場の違いがあり、これからの研修期間を「書き換えができないくらい大事な時期」と述べ、それぞれ立場や意見が違い、色々な経験をしていると踏まえた上で「まずは仕事に取り組むための準備をするという同じ目標に向かって頑張っていただきたい。印刷には夢があり、これから将来性がある仕事だということを胸に刻んで欲しい」と印刷業界への可能性を述べた。
 これから印刷を学んでいくにあたって「分からないことがいっぱいあるがスルーするのではなくそれをきちんと確認すること、確認することは恥ずかしいことではない。確認することが特権であり、自分たちの特権を活用していきながら目標に向かって活躍できるかということを考えてもらいたい」と述べた。

 曺 于鉉学校長の言葉の後には、来賓祝辞では代表をして、理事でもある株式会社金羊社の浅野健取締役会長、日本グラフィックコミュニケーションズ工業組合連合会の錦山慎太郎会長から歓迎と激励の挨拶があり、在校生からの歓迎の言葉に続いて、新入生らによる決意表明があった。

 なお式典終了後には、花井理事長による特別講義「印刷ビジネスとマーケティング」が開催された。
 同講義では電子書等の電子メディアの普及に触れた上で、紙メディアとの情報伝達の違い、DMの実例を交えながら、紙メディアの役割が論じられた。また、コロナ禍に入ったことによって市場が変革期に突入をしたことに触れ、印刷業界も新しい局面に立ち、デジタル社会の中核に立っている現在の印刷業界は面白いと述べた。

日本プリンティングアカデミー https://jpa.ac.jp/

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