JAGAT×JAGDA×JAGRA 『JAGれ!サミット』6月開催へ──デザイン・デジタル・経営の視点で「印刷復活」への道筋を探る 印刷業界の未来を語る特別座談会

公益社団法人東京グラフィックサービス工業会ジャグラ2025東京大会実行委員会は2025年のジャグラ全国大会に向けて、印刷業界の3団体が一堂に会する特別座談会『JAGれ!サミット』を、オンライン形式で開催する。

デジタル技術の進展や社会課題への対応が求められる中で、印刷業の存在意義を再考し、持続可能な未来へと歩みを進めることが狙い。
収録は5月、配信は6月10日頃を予定。視聴はジャグラBBおよびYouTubeで可能となる。

今回の企画は、業界の創立70周年を迎える節目にあたり、「印刷復活」をテーマに掲げた全国大会に先駆けて実施される。JAGAT(公益社団法人日本印刷技術協会)、JAGDA(公益社団法人日本グラフィックデザイン協会)、JAGRA(日本グラフィックサービス工業会)の3団体が印刷業の直面する現状と今後の展望を語り合う。

登壇者には、JAGAT(日本印刷技術協会)から藤井建人氏が参加。印刷業界の技術革新に長年携わり、最新動向やデジタル印刷、サステナビリティへの対応に精通する。
JAGDA(日本グラフィックデザイン協会)からは、グラフ株式会社代表の北川一成氏が登壇。グラフィックデザイナーとして国内外で数多くの賞を受賞しており、紙と印刷の魅力を再定義する活動にも注力している。
さらに、JAGRA(日本グラフィックサービス工業会)からは、2025年ジャグラ東京大会の実行委員長を務める稲満信祐氏が参加。中小印刷業の現場を熟知し、業界内のDX推進や人材育成にも積極的に取り組む人物である。
進行は、株式会社文伸 代表取締役の川井伸夫氏が務め、業界の内外から集まる注目の議論を導く。

座談会のテーマは「印刷の未来を切り拓く—デジタル、デザイン、そして業界の挑戦」
内容は、印刷業の現状と課題、紙媒体の価値の再認識、若手経営者の視点、印刷とデザインの融合、環境対応やSDGsといったテーマに及び、他業種との連携による新たなビジネスモデルの可能性にも踏み込む構成となっている。

同座談会は、印刷業界の枠を超えた知見と視点を持ち寄ることで、業界再定義の一歩を刻む試みとして位置づけられている。持続可能な産業としての印刷業のあり方を問うこの対話は、経営者や実務者にとって今後の方向性を見定める貴重なヒントとなる。

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