iStock ビジネス市場で成功するための実践的な戦略を盛り込んだレポート「2025年マーケティングトレンドレポート」を発表 65%が有名人やインフルエンサーよりも企業を支持
ゲッティイメージズジャパン株式会社が運営するiStockは信頼が重要視されているビジネス市場で成功するための実践的な戦略を盛り込んだレポート「2025年マーケティングトレンドレポート」を発表した。
消費者のソーシャルメディアに対する信頼が低下している中で、ソーシャルメディアは中小企業にとって重要なツールとなる。iStockのビジュアルに関する消費者意識調査「VisualGPS」によると、日本の消費者の79%がソーシャルメディアのコンテンツを信頼しておらず、その理由として「誤った情報に対する懸念があること」を挙げた。
一方で、ビジネスへの信頼は依然として高く、65%が、有名人やインフルエンサー、政治家よりも企業を支持し、43%が自分の価値観と一致するブランドを好むと答えている。中小企業にとって、これは地域とのつながりや誠実なエンゲージメントを活かし、より強固な関係を築き、大手競合を凌駕するための強力なチャンスとなる。
iStockクリエイティブ部門のシニアバイスプレジデント、レベッカ・スウィフト博士は「2025 年に向けて、信頼が成功を決定づけ、ビジュアルコンテンツはオーディエンスとの真のつながりを築くための重要なツール となるでしょう。中小企業にとって有利なのは、洗練された完璧さを追い求めることではなく、人間的で正直で、深い関連性を感じるビジュアルを作ることです。リアルなストーリーを語り、多様な経験を反映させることで、中小企業はオーディエンスとの深く永続的な信頼を築くことができます。完璧に見せることではなく、リアルで親近感を感じるさせることが重要です」と語る。
中小企業が信頼を築くためのマーケティングトレンド
■リアルトーク:インフルエンサーを減らし、リアルユーザーのコンテンツを増やす
インフルエンサーのコンテンツが人々と結びついていた事実は消えつつある。VisualGPS 調査結果によると、 日本の消費者の61%の人が、従来の広告の方がスポンサー付きのインフルエンサーの投稿よりも本物だと感じていることが分かった。この結果がグローバルでは 67%に上がる。ユーザーは完璧すぎるコンテンツにうんざりしており、本物で正直だと感じられるビジュアルを求めている傾向にある。数年前までは、自撮りや縦型動画のようなユーザー生成コンテンツ(UGC)が最もリアルで本物と見られていた。しかし2025 年はそれ以上のものを期待している。
そこで登場するのが、iStock の専門家が提唱する新しいコンセプト、リアルユーザー・コンテンツ(RUC)。これは企業が「生成された」コンテンツから「リアル」を示す画像や動画へと移行することを促している。この変化は、特にソーシャルメディア上で、ビジュアルコンテンツとどのように向き合うかに影響を与えている。信頼の欠如があるにも関わらず、日本のユーザーの54%・世界の82%は、新しいことを学んだりインスピレーションを得たりするために、TikTokやInstagram のリール投稿、YouTube のショート動画のようなものからビデオコンテンツを探している。 言い換えれば、人々はソーシャルメディアの利点を享受したい一方で、その負の影響は避けたいと考えている。この変化により、動画中心のソーシャル検索がより人気となり、動画に特化したプラットフォームはもはやただのスクロールの場ではなく、検索や発見の場へと変わった。2025年に成功するためには、オーディエンスに直接語りかけることが重要となる。
■正直さ:変化する「真正性」
マーケティングのトレンドに注目していると、「真正性」という言葉を目にする。VisualGPS調査結果によると、消費者にとっては、本物であること、真実であること、オリジナルであることを意味している。日本の消費者の97%が、信頼を得るためには本物の画像や動画が重要だと答えている。しかし、真正性は変化しつつある。2025年の「真正性」は根本的な正直さを指すと考えられている。
人々が求めているのは、完璧な画像ではなく、ビジネスを人間らしくしているもの、不完全なもの、そのすべてを見ることに変化する。生々しい瞬間、実際の顧客の話、ビジネス運営の厄介な舞台裏などを共有することで、強い感情的なつながりを生み出すことができる。正直であることは重要で、オーディエンスに教えるため仕事のプロセスがどのように機能しているかを示すことや、計画通りに物事が進まないときにそれを認めることでもある。ユーモアも、注意深く使えば、単純なやりとりを記憶に残る瞬間に変えることができる。過度に洗練されたコンテンツがあふれる中で、正直であることはブランドを際立たせることにつながる。
■次のフロンティア:先進企業のための信頼中心のAI
テキストの内容を画像に生成するAIは、あらゆる規模の企業にとって強力なツールとなる。しかし、2025年において、その利用が成功するかどうかは、透明性があるかどうかにかかっている。日本の消費者はAIが生成する広告に前向きである一方、77%はAI生成であることを明確に明記されるべきだと考えており、75%は倫理的に使用されるのであればAIが生成するコンテンツは問題ないと考えている。
これは誤解を招くためではなく、力を与えるためにAIを使うことを意味している。また、倫理的なAIが標準になるにつれて、他のロイヤリティフリーの画像と同様に、法的保護を備えた商業的に安全なAI画像を提供するツールを使用することは安心感を与えるだけでなく、オーディエンスが期待する価値観に沿った責任あるAI利用のリーダーとしてビジネスを位置づけることにもなる。
ゼロから画像を作成するだけでなく、AIはチームが柔軟で費用対効果の高いコンテンツを作成するための仮想スタジオだと捉える必要がある。「iStock の生成AI」のようなAIツールを使えば、企業はクリエイティブなプロンプトからカスタム画像を生成できるだけでなく、ビジュアルを修正したり、要素を削除または変更したり、特定のフォーマットに合うようにキャンバスを拡大することもできる。このツールでは、参考画像や製品写真をアップロードして、パーソナライズされたアセットライブラリを構築することも可能。
2025年、中小企業において成功の鍵は「信頼第一」の戦略を採用することにある。実際のユーザーによるコンテンツを重視し、徹底的に正直であり、透明性のあるAIを使用することで、中小企業は時代の先を行くだけでなく、信頼を現代のマーケティングの基盤として築くことができる。
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