IDC Japan 2017年第2四半期のインクジェット出荷台数、前年同期比8.2%増

IT専門調査会社IDC Japanはこのほど、国内インクジェット市場に関する2017年第2四半期(4~6月)の実績を発表した。同調査によると、インクジェット市場全体の出荷台数は、前年同期比8.2%増の83万7,000台となった。市場全体の8割以上を占めているインクジェット複合機(MFP)は前年同期比10.9%増とここ3年で一番高い成長率を示したが、インクジェットプリンターは同4.7%減となった。

インクジェット全体市場は、2014年第2四半期以降、マイナス成長が続いていたが、インクジェットMFPの出荷台数の増加により、2017年に第1四半期(1~3月)、第2四半期と継続してプラス成長に転じている。しかし、印刷のニーズが低下している状況に変化は見られず、情報の閲覧、保存、共有に、紙の代替手段としてスマートフォンやタブレット、クラウドが利用されている。2017年第1四半期/第2四半期のプラス成長については、市場減少に歯止めがかかったのか、あるいは底を打ったのか、さらにプラス成長は買い換え需要が集中した一時的なものか、などを判断するために、第3四半期(7~9月)の状況を見る必要がある。

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