HP Indigoデジタル印刷機で、ePac社とアジア太平洋地域の軟包装需要拡大に対応

HP Inc.は、ePac Flexible Packaging(ePac)との連携を拡大し、アジア太平洋地域における中小規模のブランドに、高品質で持続可能なパッケージへの需要の高まりに対応する革新的なソリューションを提供していくと発表した。

HP Indigoデジタル印刷機は、オンデマンドにより様々なデザインとサイズのパッケージ印刷が可能なため、運用上の機敏性と製造上の無駄を削減する。カラーの精度や一貫性に加え、新興ブランドや大手ブランドが求める優位性を提供することで、環境に配慮しながら新たな顧客ニーズに対応できるようになる。

2016年創業のePacは、推定80%の年平均成長率でデジタル印刷の大手企業へと成長。2020年には、26台のHP Indigoデジタル印刷機を導入した。現在では世界20ヵ所に50台以上のHP Indigoデジタル印刷機が導入されており、今後さらに増設する予定となっている。

HPとePacは、1年半にわたりアジア市場への参入に取り組み、新型コロナウイルス感染症の世界的な影響によって加速する消費者行動の変化への対応を進めてきた。その中で、インドネシアに「HP Indigo 20000デジタル印刷機」を2台設置したほか、オーストラリアと韓国にそれぞれ初となる「HP Indigo 25Kデジタル印刷機」を2台導入。また、ePacは今年9月に、オーストラリアのメルボルンに同社初の製造拠点を開設することを発表した。

世界の軟包装パッケージ市場は、2016年から4.1%の年間成長率で拡大し、2021年までに2,486億米ドルの規模に達すると見込まれている。また、3.2%の成長率で2026年までに2,915億米ドルの規模まで成長することが予想されている。インドネシアでケーキとチョコレートを専門に手掛けているDapur Cokelatは、ビジネスを拡大するためにePacを活用しブランドの認知度を高めている。20年前に設立され、画期的なパッケージ技術を活用している同社は、ラベルが付いた無地の袋からプロフェッショナルな軟包装パッケージへの転換に成功し、需要に応じた発注モデルに移行して在庫を最小限に抑えることで、旧式のパッケージによる環境フットプリントを削減した。

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