HP デジタル印刷で量産を実現する段ボール用インクジェット輪転印刷機のイノベーションを発表
米国のHP 社は、現地時間の8月3日、8月に米国で開催されたパッケージングの見本市 「SuperCorrExpo」に合わせて、パッケージのデジタル印刷において量産と高い収益性を実 現する、HP PageWideの新たな段ボールパッケージ用ソリューションとして、新たなプリントヘッド技術を搭載したプレプリント対応段ボール用デジタル輪転印刷 機「HP PageWide T1195i Press」を発表した。
また、HP PageWideの持続可能性を高めるため、「HP PageWide C500」のデジタル段ボ ールパッケージ用インクの試験を完了し、家庭および産業システムにおける堆肥化の認証 を取得した。堆肥化が可能な製品を認証するグローバルな独立機関であるド イツのDin Certcoは、「HP PageWide C500」用HP CV150インクの堆肥化プロセスに「適合 マーク」を付与し、インクが「堆肥化プロセスに害をもたらさない添加剤」であることを 確認した。
HPサーマルインクジェット技術と水性インクを搭載するHP PageWideは、段ボール市場 向けにライナー原紙に印刷するプレプリントと、段ボールシートに直接印刷するポストプ リントの両方に対応する。プレプリント対応の「HP PageWide T1195i Press」および 「HP PageWide T470S Press」、ポストプリント対応の「HP PageWide C500 Press」は、鮮や かなグラフィックスとオフセット品質を実現するほか、食品用パッケージの基準にも準拠 している。
幅110インチの新製品「HP PageWide T1195i Press」に搭載された新しいHPサーマルインクジェ ットプリントヘッドは、ロール給紙式印刷機の堅牢性と経済性を向上させた。これに より、デジタル印刷によるメインストリームの生産を促進し、コンバーターがさらに多く のジョブをフレキソプレプリントおよびオフセット印刷の合紙加工からデジタルに移行で きるようにする。このプリントヘッド技術にはサーマルコントロール機能が組み込まれ ており、プレプリントシステムの性能が向上し、運用コストの削減につながる一方、一 貫性のある高品質な印刷を高速で提供する。新たなプリントヘッドを搭載した 「HP PageWide T1195i Press」は、給紙機能の向上により、幅広いライナーとアプリケー ションをサポートする。
米国の主要な統合パッケージソリューションプロバイダーであるGeorgia-Pacificの Hummingbird(R)は、新製品「HP PageWide T1195i Press」を導入する初の企業となる。 同社は、今年開設されるアリゾナ州フェニックスの拠点に「HP PageWide T1195i Press」 を導入予定。