FSCジャパン 30周年を迎え「30Years of FSC: Driving Sustainable Impact in Japan and Beyond」を開催 300名以上が参加し未来の森林認証制度FSCについて語る
国際的な森林認証制度FSCの普及啓発を行うFSCジャパン(特定非営利活動法人 日本森林管理協議会)は、本年FSCが国際的に30周年を迎えることを記念し、11月29日(金)に30周年記念フォーラム「30Years of FSC: Driving Sustainable Impact in Japan and Beyond」を東京、永田町の星陵会館で開催した。
FSCの世界と日本における軌跡を振り返るとともに、未来のFSCについて語り合うことを主旨として、会場とオンライン合わせて300名以上が参加した。
FSC国際事務局特使キム・カールステンセン氏とFSCジャパン代表太田猛彦氏の挨拶から始まり、2つの座談会を実施した。
1つ目の座談会は、「紙業界が支えたFSC認証のこれまでとこれから」と題し、他の業界に比べFSC認証の普及が進んでいる紙業界における紙のサプライチェーンに関わるそれぞれの立場から、これまでの苦労やそれをどのように乗り越えてきたか、これからの時代におけるFSC認証の意義などを語った。
2つ目の座談会は、「FSC認証の価値」と題し、日本で初めてFSC認証を取得した森林管理者として速水林業の速水亨氏、その際の審査員を務めた東京大学名誉教授白石則彦氏が登壇。長年取り組んできた当事者として感じるFSC認証の価値や、FSCが世界や日本の林業者に与えた影響、これからの時代にFSCが日本の林業者に提供できる価値などを講じた。
その後は世界初のFSC認証和太鼓の演奏を行い、最後は未来宣言と題しWWFジャパン自然保護室森林グループ長、FSCジャパン理事の相⾺真紀子氏が今後の展望を述べた。相馬氏は社会がカーボンニュートラルやネイチャーポジティブの実現に向かう今こそFSC認証の主流化を目指すチャンスである、と語った。