FFGS 製造コスト可視化セミナー盛況、原価把握の重要性を語る
富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ(FFGS)は1月24日、東京都港区の本社ショールームで、「製造コスト可視化セミナー」~製作から印刷、後加工まで!MIS導入により見えてくる経営課題とは!~を開催した。
セミナーでは経営情報システム(MIS)「PrintSapiens」を開発・販売するJSPIRITSの竹井聖浩営業本部長が「MIS導入により取り組むべき経営課題が見えてくる」を演題に講演。印刷会社の低利益に落ち込む要因に販売価格主体の経営を挙げ、原価の把握による利益創出を訴えた。
竹井氏は「実質原価」と「標準原価」の重要性を指摘。「販売価格=標準原価+営業利益」、「標準原価=実質原価+工程利益」の計算式を示し、各工程の原価を洗い出す方法を説明した。とくに算出しにくいプリプレスの原価について「洗い出す必要がある」と強調。そのために必要な情報に、①部門別損益計算書、②年間労働日数と定時時間、部門人員、③部門別の経費割合を挙げた。
竹井氏は、「6~12ヵ月単位での原価を見直す必要がある。原価を把握することが最終的な狙いではない。社員に見える化、見せる化して課題の抽出とコストダウンが目的」と指摘した。
また、セミナーでは「MISとの連携を実現!XMF最新ワークフローのご紹介」としてワークフローシステム「XMF」の機能と他のソフトウェアとの連携などがFFGSワークフロー事業部から紹介されたほか、ショールームでXMFとPrintSapiensの実演が行われた。