FFGS セキ、小松写真印刷がCI型フレキソ機「MIRAFLEX」導入

(株)小松写真印刷 佐藤常務(右)
(株)小松写真印刷 佐藤常務(右)
セキ(株) 関執行役員(左)、西上常務(右)
セキ(株) 関執行役員(左)、西上常務(右)

富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ(以下 FFGS)では現在、軟包装をはじめとするパッケージ印刷市場に向け、製版から加工まで含めた水性フレキソ印刷ソリューションを提案しているが、その要となるフレキソ印刷機の導入が、国内でも着々と進んでいる。とくに採用が増えているのが、信頼性の高さで定評のあるウインドミュラー&ヘルシャー社(以下 W&H社)製CI型フレキソ印刷機『MIRAFLEX』シリーズ。すでに累計出荷台数が450台を超えるベストセラー機で、先般ドイツで開催されたdrupa2016では、セキ株式会社(愛媛県松山市)、株式会社小松写真印刷(山形県酒田市)が『MIRAFLEX』の導入を決め、記念のセレモニーが開催された。

6月5日、drupa2016会場で行なわれたセレモニーには、セキの常務取締役・西上慎司氏、執行役員・関宏晃氏、小松写真印刷の常務取締役・佐藤泉氏が出席した。

セキの西上常務はこの席で、水性フレキソ印刷に着目した背景について、「軟包装パッケージ市場では近年、グラビア印刷から、揮発性有機化合物(VOC)をほとんど使わない、環境に優しい水性フレキソ印刷へのシフトが進んでいる。同時に、急速な技術の進歩により、フレキソ印刷は品質などの面でもパッケージ印刷用途に充分対応できる水準に達している」と説明。そのうえで、「こうした状況を踏まえ、持続的成長に向けた事業領域拡大の一環として、水性フレキソ印刷加工事業を新たに展開していくことを決めた」と、フレキソ印刷機導入の意図を語った。

また、小松写真印刷の佐藤常務は、「3年ほど前からフレキソ印刷には関心を持っていた。昨今の厳しい市場環境を考えると、5年、10年先の企業の存続のためには、業態変革が必要。そのためのチャレンジの一つとして、フレキソ印刷機の導入を決断した」と導入経緯を述べ、機種選定については、「W&H社製のフレキソ印刷機は国内販売台数に実績があり、信頼性への定評や、日本で実際に活用している仲間が多くいる安心感から、W&H社のシステムしか考えていなかった」と、豊富な実績と信頼性の高さが決め手になったことを強調した。

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