DNP 家電・雑貨・インテリア製品向けに木目や石目の意匠データの提供を開始、生活者が求めるインテリアに調和するデザインを企画・開発

大日本印刷株式会社(DNP)は、2024年8月から、家庭用電化製品や生活雑貨、家具などのインテリア製品向けに木目・石目などオリジナル意匠データの使用権を販売開始する。

DNPは、生活空間を彩る化粧シートや化粧鋼板の製造・販売事業を1950年代から展開している。今回、これらの事業で培ったインテリアデザインの企画・開発のノウハウ等を活かし、空間内の調和を重視するインテリア製品向けに、製品の特徴や生活者ニーズに最適化した意匠のデータを提供する。

同サービスの第一弾として、意匠データがライフオンプロダクツ株式会社が2024年冬モデルとして販売する加湿器・ヒーター・カイロなど計4アイテムで採用された。

【意匠データの制作・使用権を提供するサービスの特長】

1.最新インテリアトレンドを反映した意匠データを約5万点のデータアーカイブから提供
DNPは、建装材用の意匠データを約5万点保有している。また、グローバルなデザインのトレンドを牽引する「ミラノデザインウィーク」をはじめとした展示会や、住宅・オフィス・ホテル・商業施設などの内外装デザインの調査を継続的に実施し、生活シーンに合うデザインの最新トレンドを把握・分析し、住宅・オフィス・ホテル・商業施設などのさまざまな空間に、デザイン性に優れた建装材を提供するDNP独自の視点を活かして、最適な意匠データを提供する。

2.製品の特徴やターゲットのニーズに合わせて最適化
DNPが提供する意匠データは、木目・石目の絵柄パターンが繰り返す間隔(ピッチ)や色調・色合い等のデザイン、対象製品の大きさ・形状に合わせたデータサイズ、木目・石目が途切れずに続く“エンドレス処理”など、さまざまな調整を経て作る。

DNPは、床材やドア、外装材など、空間を構成する各部位に性能とデザインを最適化した建装材をつくり続けてきたノウハウを活かし、対象製品の特徴やターゲットユーザーのニーズにマッチした意匠データを提供する。

3.製品の魅力をより際立たせる開発ストーリーを提供
メーカーが販売する対象製品の特徴やターゲットユーザーをもとに、DNPは、その製品を購入・利用する典型的なユーザー像「ペルソナ」を設定。「ペルソナ」のライフスタイルや好みのデザイントレンドを想定し、それに相応しいインテリア空間に適した各種製品の色・柄を提案する。DNPはメーカーが想定するターゲットユーザーが魅力的に感じるような説得力のある意匠開発のストーリーも、意匠デザインと共に提供していく。

【今後の展開】

DNPは、同サービスをインテリア製品などの企画・製造をする企業に提供し、2026年度までに累計5億円の売上を目指す。また、意匠データの活用範囲を、“フォトリアル”な表現が求められるインターネット上のバーチャル空間「メタバース」などにも拡げていく。

DNPの意匠データを使ったライフオンプロダクツ株式会社の加湿器
DNPの意匠データを使ったライフオンプロダクツ株式会社のカイロ
ユーザー像「ペルソナ」を踏まえた空間コーディネート提案や本物の素材の提示で開発ストーリーを提供

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