DNPアートコミュニケーションズ 作品画像の貸出サービス「J.フロント リテイリング史料館イメージアーカイブ」を開始 重要文化財5作品含む能装束・小袖・振袖・帷子など約70点の着物作品画像データを貸出
株式会社DNPアートコミュニケーションズは、一般財団法人J.フロント リテイリング史料館が所蔵する作品の画像貸出サービス「J.フロント リテイリング史料館イメージアーカイブ」を開始した。
同社は国内外の美術館や博物館が所蔵する作品の高精細なデジタル画像データを貸し出す事業を展開しており、今回のサービスもその一環として運営される。初回提供分として、同館が収蔵する能装束・小袖・振袖・帷子など約70点の着物作品画像データを貸し出す。これには重要文化財5作品も含まれており、今後、取り扱う画像の種類を順次拡充していく方針である。

J.フロント リテイリング史料館は、2011年に松坂屋コレクションの保存と公開を目的に設立された。松坂屋コレクションとは、昭和初期に松坂屋が高級呉服のデザイン参考資料として収集した江戸時代以前の衣裳や裂、雛形本などの染織工芸品の総称である。
DNPアートコミュニケーションズは、美術関連のコンテンツビジネスを手がけており、運営するWebサイト「Image Archives(イメージアーカイブ)」を通じて画像貸出サービスを提供している。利用希望者は、作品名・作者・年代・人物・季節などのキーワード検索により目的の画像を探し、貸出申込みを行うことが可能である。
提供される画像データは、書籍・雑誌・教材といった出版物をはじめ、テレビ番組、Webコンテンツ、映像、電子書籍、広告や商品のデザインなど多岐にわたる用途で利用できる。利用料金は目的に応じて異なる。
同社が取り扱う主な美術館・博物館には、ルーヴル美術館、オルセー美術館、大英博物館、テート美術館、ボストン美術館、ベルリン美術館、ウィーン美術史美術館、台北 國立故宮博物院、東京国立博物館、東京藝術大学大学美術館、東京都江戸東京博物館、徳川美術館、神戸市立博物館、ポーラ美術館、すみだ北斎美術館、林原美術館、大阪中之島美術館、天理大学附属天理図書館、国立科学博物館などが含まれる。
詳細は「Image Archives」公式Webサイト(https://images.dnpartcom.jp/)で確認できる。