DNP、モリサワ、ケイズデザインラボ 3D造形ツールを活用した共創型の商品開発プロジェクトを実施
大日本印刷は、モリサワ、ケイズデザインラボとともに、CADなどの3D造形ソフトや3Dプリンターなどのハードウェアによる「3D造形ツール」を活用したフォントデザインの新しい可能性を探るプロジェクト活動を展開している。その一環として、9から10月に3社共催で、3回の関連イベント「Fon-MonoProject(フォンモノプロジェクト)」を実施した。
今回、3Dデザインを活用した新しいモノづくりで世界的に注目されているケイズデザインラボの協力のもと、DNPのオリジナルフォント「秀英体」とモリサワのフォントを使用し、紙やディスプレイという2次元(平面)の表現手段としてのフォントデザインを3D(立体)化して、プロダクトデザインの新しい表現手段として活用する試みをイベント形式で行った。3回のイベントを通じて最優秀賞に選ばれたデザインは、特別協賛であるsecca inc.による製造支援のもと、商品化を目指す。
イベントは「器」をテーマに、15名のデザイナーが5チームに分かれ、アイデアの創出から、3D造形ツールによる器デザインのスピーディーなプロトタイプ作り、プレゼンテーションと講評まで、3回に分けて実施。10月18日のプレゼンテーション大会では、特別審査員として著名なプロダクトデザイナーである澄川伸一氏を招き、トークセッションと各作品への講評を受け、最優秀賞を1点決定した。
最優秀賞に選ばれたアイデアは、2017年2月初頭(予定)にクラウドファンディングに出展し、資金調達と製品の販売を目指す。
最優秀賞は秀英初号明朝を取り入れたデザインが特長のCチームの「筆器 Hikki」に決定。最優秀チームは今後、澄川氏やケイズデザインラボの原氏、雪花の上町氏のアドバイスを受け、商品化に向けてさらなるアイデアのブラッシュアップを行っていく。