DNP AI活用で印刷物の校正・校閲作業の省力化目指す
大日本印刷(DNP)は、印刷物等の制作の際に、法的な表示が義務付けられている事項や成分内容等が、正しく表示されているかなどをチェック・確認する校正・校閲作業について、AI(人工知能)を活用して省力化する取り組みを強化していく。
今回、各業界で共通して遵守すべきルールを知識データベースとして標準実装し、そこに各企業の独自ルールを組み込むだけで、企業ごとに最適化した校正・閲覧が可能となるSaaS型サービスの開発に向けて、企業13社とともに合同検証を実施する。
■商品パッケージ向け校正・校閲サービスの概要
商品パッケージ上で文字・画像認識した情報と原稿の情報をAIが照合し、差異をアラート表示。表示された不一致箇所のみを人がチェックする。
商品パッケージ向け校正・校閲サービスとして、現在の校正・校閲作業の7割程度の負荷削減を目標に2020年春の実用化を目指す。
また、業界や企業独自のルールなどをAIで学習し、そのルールにポスターやPOP、保険募集資料、契約書などが違反していないかどうか、誤字や不適切な表現の有無をチェックする“広告物向け校正・校閲サービス”の開発も予定している。
■合同検証参加企業(50音順):
アサヒビール、キリンビール、キリンビバレッジ、小林製薬、サントリーコミュニケーションズ、日清食品ホールディングス、バンダイ、明治、ユニ・チャーム、ライオン、ロッテ、他