DNP 複合プラスチック廃材の再資源化と活用で株式会社esaと資本業務提携、CO₂排出量削減やリサイクル材を活用した製品開発に注力
大日本印刷株式会社(DNP)は、2024年10月にプラスチック廃棄物のリサイクル・再資源化を中心とした環境事業を展開する株式会社esa(イーサ)と資本業務提携契約を締結した。
これによりDNPグループは、esaとの協業によって、サプライチェーンにおけるCO₂排出量の削減やリサイクル材を活用した製品の開発をさらに推進していく。
esaは、廃棄物に材料分離などの工程を加えずに新たな製品の原料として再利用するマテリアルリサイクルの独自技術を有し、従来リサイクルが困難だった複合プラスチック素材を再利用可能なペレット(粒状の原料)に変換する取り組みなどを進めている。今回DNPは同社との協業によって、両社の強みを掛け合わせ、「環境ビジョン」に基づく取り組みや環境配慮製品・サービスの開発をさらに強化していく。
業務提携による主な取り組みとして、廃棄プラスチックをesaに提供して資源の効率的な利用、マテリアルリサイクルの推進、サプライチェーン全体でCO₂排出量の削減を進めていく。また、esaは、独自の「混練(こんれん)技術」や、多くの素材で検証を重ねた「熱と圧力の調整技術」により、従来はリサイクルが困難だった複合プラスチック素材のペレット化を行うことができる。同社のこれらの強みと、DNPのコンバーティング(材料加工)技術を掛け合わせて、各種製品の付加価値向上や新製品開発などを推進する。