DNP 再生可能原料を使用した“認証ナイロンフィルム包装材”を開発
大日本印刷は、再生可能原料を使用した“認証ナイロンフィルム包装材”を開発した。今回、ナイロン樹脂の製造を独・BASFが、ナイロンフィルムの製造を興人フィルム&ケミカルズ(KJFC)が、ナイロンフィルムを使用した包装材の製造をDNPが担当。また、サプライチェーン全体の製造プロセスを第三者認証機関が監査認証している。同ナイロン樹脂を用いた材料で、サプライチェーン全体で認証手法と製造体制を構築する。
今回開発した“認証ナイロンフィルム包装材”は、世界大手総合化学メーカーのBASFが開発したマスバランス方式を利用している。この手法は、再生可能原料が石油由来原料を代替する効果をナイロン樹脂に配分するもの。
認証の流れは次の通り。
① ナイロン樹脂を再生可能原料(バイオナフサやバイオガス)で製造すると仮定し、どの程度の再生可能原料が必要になるかという量を算出する。
② BASFの工場で製造する製品の原料として投入する石油由来原料の替わりに、①で算出した必要量の再生可能原料を投入する。
③ ②で製造された再生可能原料による石油代替効果を、再生可能原料を使用して製造した様々な製品からナイロン樹脂に配分(集約)する。
④ このナイロン樹脂を用いてKJFCの工場でナイロンフィルムを製造し、DNPに供給する。DNPの工場では供給されたナイロンフィルムを使用し、“認証ナイロンフィルム包装材”に展開する。