DNP デジタルアーカイブ「秀英体・活版印刷デジタルライブラリー」を公開
大日本印刷(DNP)は、オリジナル書体「秀英体」の開発に関わる歴史的資料をデジタルアーカイブ化し、国際的な画像データの相互利用規格IIIF(International Image Interoperability Framework:トリプルアイエフ)に準拠した「秀英体・活版印刷デジタルライブラリー」として2月2日から一般公開した。
このデジタルライブラリーは、インターネットを通じて誰でも無料で利用することができる。
同ライブラリーで公開する主な資料は、「活字の原図」と「活字見本帳」。活字の原図は、昭和20年代から40年代にかけて1文字ずつ手作業で描かれたもので、開発の過程で細かいデザイン修正が重ねられた様子を知ることができる。大正から昭和にかけて発行された複数の活字見本帳は、当時の印刷所が備えていた漢字の字種・字形がわかるもののほか、文字だけでなく罫線や図案等の多様な活字が掲載されたものもある。
このライブラリーの資料データは、国際標準のパブリックライセンス「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス」(4.0)で定められたライセンス条項のうち「CC BY」(著作権者の表示)のみで、非営利・営利問わず、申請なしで利用することができる。
システム面では、相互利用のインターフェースであるIIIF Presentation API(プレゼンテーションAPI)およびIIIF Image API(画像API)が、現在最も普及している「バージョン2.1.1」と、最新安定版の「バージョン3.0」の両方に対応しており、利用者はニーズに合わせて選択できる。
「秀英体・活版印刷デジタルライブラリー」 https://archives.ichigaya-letterpress.jp/library/