DNP 「DNP EBオレフィンシート サフマーレプレミア」を2024年1月発売、マット(低艶)な質感で意匠性が高く、指紋がつきにくい内装用化粧シート
大日本印刷株式会社(DNP)は、2024年1月、マット(低艶)な質感で意匠性が高く、指紋がつきにくい内装用化粧シート「DNP EBオレフィンシート サフマーレプレミア」を発売する。
同製品は、ドア・引き戸・収納・内装部材(造作材等)として高い支持を得ている「DNP EBオレフィンシート サフマーレ」シリーズの上級グレード品で、2023年7月発表の「サフマーレ フロア プレミア」に次ぐシリーズ第二弾となる。
近年、コロナ禍をきっかけの一つとして、テレワークなどの新しい働き方・暮らし方が定着し、家で過ごす時間が増えるなか、より“安らぎ”や“落ち着き”がある住宅・インテリア空間へのニーズが高まっている。
また、欧米を中心に、光の反射を抑えたマット(低艶)な内装材を使った落ち着いた空間やインテリアデザインがトレンドとなっており、フローリングや建具等の化粧シートの一貫性を持たせたデザイン設計が求められている。
こうしたニーズに対してDNPは今回、マット(低艶)な質感と、指紋がつきにくい機能を備え、繊細な曲面加工も可能な内装用化粧シート「DNP EBオレフィンシート サフマーレ プレミア」を開発した。
1.新たなコーティング技術で従来は困難だったマット(低艶)な質感を実現
DNPは、木目柄などを印刷した上で、新たに開発した特殊コーティングを施すことにより、従来オレフィン系樹脂フィルムでは表現が困難だったマット(低艶)な質感と滑らかな触感の意匠を実現。欧米を中心にインテリア業界のトレンドとなっている光の反射が少ないマットなデザインにも対応できるようになった。
2.表面に微細な凹凸をつけるDNP独自の技術により指紋のつきにくさを向上
オレフィン系樹脂フィルムの表面に微細な凹凸をつけるDNP独自の技術により、指との接触面積を減らすことで、従来製品と比較して指紋がつきにくい機能を実現した。同製品は、特に濃い単色や木目柄の扉など、指紋が目立ちやすいという状況に対して効果を発揮する。
3.建具(ドア・引き戸)や収納等の高い意匠ニーズにも対応
高意匠な質感を持つ化粧シートとして、室内建具や収納等のデザインの幅を広げるとともに、繊細な曲面のラッピング加工にも対応する。
4.製造時の有害物質の拡散を防ぎ、温室効果ガスの排出量を削減
DNP独自のEBコーティングを活用した「サフマーレ」シリーズの製造は、建具や収納等に直接塗装する方法と比べて、空気中への有害物質の拡散が少ないため、安全・安心な環境で作業ができる。また、EBコーティングでは電子線硬化型インキを使用しており、熱硬化型インキで製造する場合と比べ、温室効果ガス(GHG)の排出量を約15%、揮発性有機化合物(VOC)排出量を約30%低減できる。