DICグラフィックス 耐アルコール性や耐油性に優れたバイオマスグラビアインキと高機能な抗菌ニスを開発、販売へ
DICグラフィックスは、耐アルコール性や耐油性に優れた表刷りバイオマスグラビアインキ「グロッサ®BM」および、インキに抗菌性を付与する高機能な抗菌ニスを開発し、両製品の販売を開始した。
今後は、日本国内での販売を拡大し2025年には販売数量1,000トン/年を目指すとしている。
これまで、パンなどの食品包装フィルムに印刷されたインキがテーブルクロスなどに付着するといった事象が食品類で使用されるインキの課題となっていた。
そこで同社では、バターやマーガリンなどの油類や、アルコール除菌剤などのアルコール成分がインキの付着を促す要因の一つと推定し、印刷インキの耐性を高める研究を進めてきた。加えて、コロナ禍以降の生活様式に対応するため、アルコール耐性が高く、耐熱・耐油性にも優れた抗菌ニスの研究も同時に進めており、この度、両製品の開発に成功した。
印刷インキの耐性を大幅に向上させた「グロッサ® BM」シリーズは、機能面だけでなく環境面に配慮したサステナブルな素材として植物由来の再生可能原料を含有しており、日本有機資源協会が認定する「バイオマスマーク※10%」を取得している。そのため、表刷りバイオマスグラビアインキ「グロッサ® BM」と高機能な抗菌ニスを組み合わせることで、「安全・安心」なパッケージ材料の提供が可能になる。