旭化成 水現像フレキソ樹脂版「AWP(TM)」が、「サントリー天然水」550mlペットボトルのラベル製版に採用、約3割のCO2排出量削減に貢献

旭化成株式会社は、2024年3月、同社の水現像フレキソ印刷樹脂版「AWP(TM)」(以下「AWP」)がサントリー食品インターナショナル株式会社の飲料用ラベルの印刷用途に導入されたことを発表した。今回の導入は、国内飲料用ラベル業界で初めての事例となる。

同社は、株式会社フジシールと協業して、『AWP』を使用した次世代型フレキソ印刷技術を確立。これにより、従来の版と比較して約3割のCO2排出量削減に貢献する。

国内外で幅広く使われる印刷方式の一つであるフレキソ印刷に使用される印刷版は、製版プロセスの洗浄工程において有機溶剤系の洗浄液を使用する溶剤現像版が現在主流となっている。

同社は、より環境に配慮した水系の洗浄液を使用する水現像版を開発・製造してきた。このほど、従来溶剤現像版を使用していたサントリー九州熊本工場で製造する「サントリー天然水」のラベル印刷に、同社の新技術「AWP」が採用された。

同社は「世界の人びとの“いのち”と“くらし”に貢献します」というグループミッションにもとづき、今後も水現像版「AWP」を普及に努め、飲料用ラベル用途において溶剤現像版からの置き換えをすることで印刷現場の環境負荷を低減し、持続可能な社会の実現に貢献していく。

「AWP」が採用されたサントリー九州熊本工場で製造する「サントリー天然水」
製版工程イメージ

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