APPジャパン 企業活動についての包括的なCSRを評価する組織EcoVadisから最高レベルの評価を獲得
世界最大の総合紙パルプメーカーの1社であるアジア・パルプ・アンド・ペーパー(APP)シナルマスは、9月12日、包括的な企業の社会的責任(CSR)評価サービスを提供しているEcoVadisから、環境・社会・ガバナンス(ESG)の業績において、業界97%の中でトップレベル評価とする総合「Advanced」スコアを獲得した。
APPは環境、労働及び人権、倫理、持続可能な調達の4つの主要分野で評価された。各項目でみると、環境カテゴリーで「Outstanding(最高評価)」、倫理カテゴリーは「Advanced(高評価)」、労働と人権及び持続可能な調達のカテゴリーは「Moderate(適正評価)」の評価だった。
今回の受賞を受け、APPの持続可能性最高責任者であるエリム・スリタバ氏は、「EcoVadisの評価は、当社のESG優先取り組みを支持する経営層をはじめ、社員、お客様、サプライヤーの方々、そして地域のステークホルダーの方々全員が当社の方針と活動を堅持するために協力していただいていることを立証するものです。この受賞を喜ぶとともに、今後も改善すべき分野があることを認識し、それに向けてAPPは取り組みを更に強化してまいります」と述べた。
4つのカテゴリーそれぞれについて、各企業は方針、行動、成果の強弱に基づいて評価され、改善の必要がある分野については取り組みの優先度(高、中、低)についても助言される。環境カテゴリーにおいてAPPは、生物多様性、エネルギーと水消費、温室効果ガス排出の分野で、堅固なポリシーと定量目標を掲げていることが評価され。また、APPがバイオマスなどの代替燃料を使用することで、使用エネルギーの効率化、または炭素排出強度の低減を図っていることも評価されている。
審査は、APPが第三者による環境監査を実施し、APPグループの大半の事業所がISO14001の認証を取得していることを明らかにしている。
加えて、APPがダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(多様性、公正性および包括性)に関する定量的な目標設定と、包括的な報告を含む、企業運営および従業員全体に関する労働および人権問題への取り組みを高度に網羅したマニュアルが備えられているとも評価されました。更に、APPの環境問題報告が包括的かつGRI(グローバル・リポーティング・イニシアティブ)基準に従い行われていると認められたことも、重要な点であるとしている。
なお2007年に設立されたEcoVadisは、世界最大かつ最も信頼される持続可能性ビジネスの評価企業に成長し、グローバルネットワークをもとに9万社を超える企業に格付けを行っている。評価方法は、GRI、国連グローバル・コンパクト、ISO 26000などの国際的な持続可能性基準に基づいており、持続可能性とサプライチェーンの専門家からなる科学委員会によって監督され、信頼性のある第三者機関として評価を行っている。
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