【page2022】FFGS 富士フイルムが考える印刷業への価値提供

底力を上げる。印刷の未来が変わる。

“最適生産ソリューション”を提案

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page2022_DM _1129富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ株式会社(FFGS)は、“底力を上げる。印刷の未来が変わる。 最適生産で会社の資源を最大化し、新しいビジネスの創出へ”をテーマに、同社が推進する『最適生産ソリューション』を提案する。

コロナ禍により印刷需要が低迷する中、デジタルトランスフォーメーション(DX)により活路を見出そうとする印刷業者が増え始めている。富士フイルムでは印刷領域におけるDXについて戦略に基づいたデジタルの活用による印刷ビジネスの変革と位置付けており、その実現に向けて“生産基盤の強化で利益を確保できる体制をつくる”、“新たな価値を提供して売上をアップする”のアプローチの必要性を訴えている。『最適生産ソリューション』はその二つの軸を実現する取り組み。生産効率を向上させて生み出された経営資源の“余力”を、新たな成長戦略に振り向けるソリューションとなる。

ふ FFGSFFGSのブースでは、『メインプレゼン』、『最適生産ソリューション』、『デジタルを活用した最適化』、『オフセット印刷工程の最適化』、『品質管理の最適化』、『成長戦略支援』の各コーナーが設けられる。『メインプレゼン』では、仮想の印刷会社の事例を交えて、富士フイルムの考える印刷DXとそれを実現する『最適生産ソリューション』を紹介する。

『最適生産ソリューション』コーナーではFFGSや富士フイルムビジネスイノベーション(富士フイルムBI)、外部ベンダーの製品群やノウハウを組み合わせて解決策を提案。ユーザーごとに異なる課題に対し、富士フイルムグループで利用されている分析手法を用いて、「工程間の仕事の流れ」や「発生する書類」、「システムの繋がり」など複数の観点から課題を整理し、省力化のポイントを見つける。また、ユーザーごとにジョブを分析し、通し枚数や作業計画時間・実績時間、正味印刷時間・総印刷作業時間、損紙率などを割り出し、最適な生産環境を検討していく。

『デジタルを活用した最適化』コーナーでは、オフセット印刷とデジタル印刷が共存した生産環境を提案する。正味印刷時間が短い小ロットをデジタル印刷に振り向けることでリードタイムを短縮。同時にオフセット印刷のプリセット回数を削減し、機械稼動率を向上する。その際に最適な通し枚数や、ジョブの種類、印刷機の稼動状況などを分析してデジタル印刷に割り振れるジョブを抽出し、オフセット印刷の可動(べきどう)率を上げる。

デジタル印刷機がオフセット印刷機と共存するためには、デジタル印刷機本体の品質や安定性、汎用性が問われてくる。富士フイルムビジネスイノベーション(富士フイルムBI)の『Revoria PC1120』は、薄紙 52g/㎡から厚紙400g/㎡の用紙厚に対応し、2,400×2,400dpiの解像度、高画質Super EA Ecoトナーによりオフセット印刷に近い印刷品質が可能になっている。

このほか同コーナーでは、自動組版エンジンを搭載したWeb受発注システム『i Autolay Magic』による受発注の効率化、印刷工程の管理システム『Revoria One Production Cockpit』による自動化・省力化を紹介する。

『オフセット工程の最適化』コーナーではCTP周辺の刷版装填作業や自動現像機の運用、出力版のハンドリング作業などを改善する『Prepress Factory Automation』を提案。完全無処理CTPプレートやパレットローディングシステム、インクジェット印字装置、自動ベンダー、刷版自動振り分け装置により刷版工程を自動化する。また、ワークフロー『XMF』とMISの連携によるCTP出力指示やCTP出力実績のフィードバックの自動化、ビーコンやネットワークカメラ+AIによる作業状況・オペレーターの動線の可視化を紹介する。

『品質管理の最適化』コーナーでは、オフセット印刷とデジタル印刷が共存するための“カラーマネジメント”の重要性を訴える。オフセット印刷とプルーファー、デジタル印刷各機器色の統一により、オフセットとデジタルの併用が可能となり、ジョブの振り分けによる最適生産が実現する。FFGSではオフセット印刷での色基準の策定で『GA Smile Navi』を提供している。品質の可視化から印刷品質の定期診断などを通し、印刷品質の安定と機器間の統一化が可能になり、色の調整作業の省力化、刷り直しによる無駄を抑制することができる。

『成長戦略支援』コーナーでは、FFGSや富士フイルムBIが持つ支援サービスを通じて、各社各様の成長戦略を共に考える取り組みを紹介する。『最適生産ソリューション』で創出された経営資源の“余力”と、印刷会社固有の情報資源、無形資産を整理し、対話を重ねて各社に見合った成長戦略を見出していく。経営革新などの認定支援などを行う富士フイルムBIの『バリュー・クリエイション・プログラム』により、次世代リーダー育成の研究会や、営業向け・現場向けの人材開発支援や、新商材開発などの事業拡大支援を提案。とくにWEB改善から紙施策まで顧客接点データを統合・分析するマーケティングDXソリューション『Marketing Cockpit』と、バリアブルソフト『Form Magic5』、スマホコンテンツ制作システム『QLEAR(キュリア)』によるワン・トゥ・ワンで、顧客の売上増につながるマーケティング提案、DM提案、QRコードを活用したキャンペーンツールも紹介する。

オンラインセミナー 2月2日配信スタート

FFGSでは富士フイルムの印刷DX構想や顧客価値を創出するマーケティングツールを紹介するオンラインセミナーを開催する。セミナーは『富士フイルムが提唱する印刷DX構想VUCA(ブーカ)時代を生き抜くアナログとデジタルを共存させた最適生産環境の構築』、『新たな仕事を勝ち取るマーケティングDXソリューション』。

申込先 https://biz3- jp.Fujifilm.com/page2022_ffgsseminar.html

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