[京都・八幡市]フジプリンテイング 事業停止、自己破産申請へ(新型コロナウイルス関連倒産)
京都府八幡市の 有限会社フジプリンテイング は、4月28日に事業を停止し、事後処理を弁護士に一任、自己破産申請の準備に入っていたことが判明した。負債は約5,000万円が見込まれる。
同社は1986年に創業した印刷業者。京都府南部や大阪府北部の食品スーパーのチラシ印刷を主体に手がけ、新聞折込チラシなどの販促物のデザインから印刷までを一貫して行っていた。
しかし、インターネット通販印刷業者の台頭で商業印刷における価格競争が激化。得意先である食品スーパーなどのコスト削減や、デジタル化の進展による新聞折込チラシの需要減退などから受注量が減少し、収益性も悪化。資金繰りが厳しくなっていた。さらに2020年以降は、新型コロナウイルス感染拡大の影響から得意先が宣伝広告活動を抑制、受注量が更に落ち込んだ。コロナ禍の長期化で受注回復がみられず、2022年には主力得意先が破綻し受注回復の見通しが立たなくなったほか、代表の高齢化もあって、今回の事態となった。