ミマキエンジニアリング 大型3.1mサイズフラットベッドUVプリンタ「JFX600-2531」6月下旬発売開始、建築用素材などに直接プリント可能
産業⽤インクジェットプリンタ、カッティングプロッタ、3Dプリンタを手掛ける株式会社ミマキエンジニアリングは大型フラットベッドUVインクジェットプリンタ『JFX600-2531』の発売を発表した。同社は2024年3月12日から15日まで、東京ビッグサイトで開催される展示会「JAPAN SHOP 2024」に同機を世界初出展する。
同社は2021年4月に最大プリントサイズ2,500mmx1,300mmの大判フラットベッドUVインクジェットプリンタ「JFX600-2513」を発売した。同製品は高速プリント、最大解像度1200dpiの高画質、標準4色(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)に中間色(ライトシアン、ライトマゼンタ)を加えた6色インク搭載、及び表面に凹凸感を加え意匠表現を提供する2.5Dプリント機能などにより、ユーザーから高い評価を受けている。
一方で、3.1メートル長のプリントテーブルを搭載したラインナップの要望を市場から受け、このほど、『JFX600-2531』の発表に至った。
一般的な建築用材のガラス・パーティション・合板は長辺3,000mmが標準サイズの一つであり、それらのプリントには主にロール型プリンタでプリントされたフィルムを貼り付けてデザイン加工されてきた。
JFX600-2531はそれらの素材に直接プリント加工でき、フィルムの貼付けに必要な時間と専門技術が不要となる。また直接プリント加工はフィルム貼付け加工と比べて、デザイン部分以外は材料元来の表面の風合いが残せるため、上質な質感をユーザーへダイレクトに伝えることができ、付加価値を向上できる。
さらに、JFX600-2531専用の「トグルプリント機能」ではプリンタの前後2か所にプリント原点(Front/Rear)を設定が可能。プリントテーブル前後に配置された材料A/Bの連続プリントにおいて、一方の材料をプリント中にもう一方の材料の配置、固定、表面の清掃などの手作業ができるため、オペレーターの待ち時間を無くしながら生産効率を向上する。
同製品は、2024年6月下旬の販売開始を予定しており、建築用材プリントに加えサイングラフィックスの用途で初年度約50台の販売(全世界)を見込んでいる。本体価格は3,300万円(税別)/3,630万円(税込)の予定。
【JAPAN SHOP 2024概要】
・会期:2024年3月12日(火)~15日(金) 午前10時〜午後5時(最終日のみ午後4時30分終了)
・会場:東京ビッグサイト(東京国際展示場)東展示棟
・ブース番号:JS4208