霧のいけうち ものに触れても濡れない霧を利用した『AirAKI®(エアラキ)』で現場湿度を最適化 機械トラブル激減で稼働率19%向上でタイトな納期計画もこなす

霧のいけうち(株式会社いけうち)は、自社サイト内の『事例紹介・技術情報』のページで、導入事例としてコーホク印刷株式会社 長船工場を紹介している。

コーホク印刷株式会社は大手通信教育やネット通販のDMを数多く手掛け、複雑なDM加工や封入印刷もオートメーション化することで低コストかつ短納期で行っている企業だが、ピッチ管理に問題を抱えていた。

接着型DMは貼合わせる紙同士のピッチ管理が前工程の印刷工程で決まり、それが後の加工作業で生産性を大きく左右する。印刷工程で湿度管理が不十分だと用紙伸縮でピッチにズレが発生し、最悪の場合一から印刷をやり直すことになる。たった1回の不良でも20~30万円のロスとなり、生産性は著しく低下する。

用紙伸縮は非常にデリケートで、100inchピッチに対して1mmのズレでも不良になる場合がある。また工程ごとに分かれている工場建屋の湿度にばらつきが生じ用紙伸縮発生に拍車をかけていた。

同社ではこの問題の解決方法として平成25年に全工場建屋へ株式会社いけうちの『AirAKI®』を導入した。

ドライフォグ産業空調加湿システムAirAKI®(エアラキ) ものに触れても濡れない霧(ドライフォグ)を利用して、空調加湿の専門技術者が現地調査や設計を行い現場湿度を最適化する産業空調加湿システム。大空間およびスポット空間の湿度をコントロールすることで、静電気によるトラブル発生を根絶。蒸気式加湿からの切替でCO2排出量を約80%削減する

同社では導入後、機械ストップが激減し稼働率が19%程度アップすることに成功した。

AirAKI®の優れた点はまず、他の加湿システムより濡らさないというところにある。他の除湿機を併用することが可能となり、オールシーズン安定した湿度管理が行える。これにより用紙伸縮によるズレが改善。また排紙部の不揃いなどの静電気トラブルによる機械ストップが激減した。シュレッダー・溶解処分に手間と経費がかかる個人情報の出力・加工ロス紙が減ったことも大きく、費用対効果はAirAKI®のランニングコストを上回っている。また、メンテナンスの周期が長く空いても確実に湿度を上げる。

同社では他の方式、メーカーも導入したがノズルの目詰まりが多い割に必要な湿度が維持できなかったという。そういったトラブルがほとんど発生しないという点も高く評価する。

AirAKI®が噴霧する純水器のクリーンな水は電子基板を傷めず、印刷の湿し水にも活用できた。 さらに株式会社いけうちは絶対湿度による湿度管理を提案。 相対湿度で湿度管理をしていた頃は結露により設備をショートさせてしまうこともあったが、その問題も解消されている。

AirAKI®の導入により、コーホク印刷株式会社は生産性が向上。複雑なDM加工を、予定したタイトな工程計画通りに短納期で提供可能となったことで顧客満足度が向上した。

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