金羊社&きもと 社内を活性化するコミュニケーションデザインを提案
金羊社ときもとは、6月22日、東京都大田区の金羊社本社ビルで「コミュニケーションデザインセミナー」を開催した。
『コミュニケーションデザイン』とは、会社内および工場内でのヒューマンコミュニケーションの活性化を目的とした組織運営の手法のひとつ。きもとでは、2009年から社内を活性化させるためのKIMOTOワークスタイル改革に取り組んでおり、コミュニケーションデザインはその中から生まれた取り組み。
デジタルサイネージなどを利用して、遠隔地にある事業所へも本社の情報をリアルタイムで紹介したり、各事業所のイベント情報などを発信することで、社内の意識の統一を図る仕組み。これにより、業務を効率化させ、無駄をなくし、業績効果にもつながるものとして、現在、様々な企業に提供している。
金羊社でも同サービスを採用。本社と御殿場工場など拠点の離れた事業所間の社員の意識を同一化するツールとして活用している。今回、改めて同サービスをきもとと金羊社のコラボレーションによって「コミュニケーションデザイン『co-de』」として商品化し、紹介した。
セミナーでは、社内コミュニケーションの必要性や、導入企業におけるコミュニケーション効果や費用対効果の実績なども紹介された。
セミナーの冒頭、金羊社・浅野健会長から開会挨拶があり、「社員同士でも離れているとコミュニケーションが難しい。それをどう解決するかという課題に対応するもの。今や『Japan is No.1』ではなくなり、生産性も低くなっている。国際社会の中で日本の生産力が弱くなっているのではないか?という危機感がある」と、コミュニケーションデザインを必要としている背景を述べた。
続いて、きもと・営業本部の鹿野祐一氏がコミュニケーションデザインに取り組むまでの同社の足跡と、コミュニケーションデザインの概要について紹介。
その後、きもと・木本和伸社長があいさつに立ち、「コミュニケーションにゴールはない。製造の現場から、コミュニケーションを良くするぞという意識を打ち出したい。コミュニケーションによって向上した企業で製造された印刷物が世界に配信されていけば更にうれしい」と、思いを語った。
また金羊社からは、今月15日付で社長に就任した浅野晋作氏からも同社が取り組んできたコミュニケーション改革について語られた。「同じ会社でも部署が異なるだけで意思疎通が難しくなり、敵対関係に陥りやすい。コミュニケーションデザインは仲間意識を高め、業務を効率化させ、仕事に好影響を与える。それが経営品質を高め、業績を向上させるためにも必要だと思う」とコミュニケーションの大切さを解説した。