西岡製作所「トライオートPLUS」の発表会開く
製本機械メーカーの㈱西岡製作所(本社・東京都千代田区猿楽町、西岡南弥社長)は7月10日、加藤製本㈱(東京都新宿区水道町、加藤隆之社長)において新製品「トライオートPLUS」の記者発表会を開催した。新製品は、A6判からA4判までの本にカバー、腰帯、売上カード、投げ込み(はがき、パンフレットなど)の装備品を全自動で装着する。加藤製本からの要望を取り入れ、アナログ操作のセット替え作業の自動化、タッチパネルの採用で全自動化を実現した。トライオートは最大5種類の装備品を一工程で装着する。
加藤製本に導入された「トライオートPLUS」の基本仕様は投げ込み装置4台、入り口、出口直結の動力伝動制御部、自動停止装置、コンピュータ制御による自動セット替えを装備。数値設定後、自動セット替え時間を約3分、操作用タッチパネル15インチカラー液晶、機械両側より操作が可能となっている。
西岡社長は「本は工業製品であり美しさと品質が絶対条件となる。従来製品との改良点はセット替えの際の調整箇所をNC化、過去の製造データの蓄積と再利用、タッチパネルによる集中制御、ライン化の際の他メーカー機械とのワークデータの共有化を図った。セット替え時間の短縮、セット替えのNC化によるヒューマンエラーの減少、チョコ停の低減等の効果が表れた」と新製品の効果を発表した。