花王 ”ごみゼロ”への取り組みで商品のプラスチック製アイキャッチシール廃止へ
花王は、2020年春に発売する「ビオレu」全身洗浄料(一部を除く)、ボディケア製品および入浴剤において、商品(パッケージ)に添付しているアテンションツール「プラスチック製アイキャッチシール」を順次廃止していくことを表明した。これは、花王のESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」(キレイライフスタイルプラン)の注力アクションである「リデュースイノベーション」の取り組みのひとつで、「Kirei Lifestyle Plan」の19の重点取り組みテーマのなかの『ごみゼロ』に貢献するもの。
花王グループは、毎日の暮らしの中で使用する製品を提供する企業の責務として、製品のライフサイクル全体を通じた環境負荷の低減に積極的に取り組んでおり、2019年4月にはESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」を策定し、19の重点取り組みテーマを設定している。
花王ではプラスチックごみ問題に対して、これまでもプラスチック包装容器の薄肉化、つめかえの促進、濃縮化、大容量化などを行ってきた。また、2019年9月には、プラスチック循環社会の実現に向けて「リデュースイノベーション」「リサイクルイノベーション」に注力していくことを発表。その一環として、商品(パッケージ)に貼付しているプラスチック製のアテンションツール「プラスチック製アイキャッチシール」の全廃をめざしている。
「プラスチック製アイキャッチシール」は、消費者の購入時に商品特徴や正しい使用方法などを的確に伝達できるメリットがある反面、プラスチック使用量が増え、プラスチックごみや廃棄時のCO2排出量の増大につながるという課題があった。今回の「ビオレu」全身洗浄料、ボディケア製品、入浴剤では、従来アイキャッチシールで訴求していた内容をボトルに記載することで廃止を実現。
花王では今後も、「プラスチック製アイキャッチシール」の廃止を進めるとともに、使用方法の伝達等が必須な場合はFSC認証紙などの認証紙への変更を行なう、あるいはその他のコミュニケーション方法に切り替えるなどし、2021年末までには「プラスチック製アイキャッチシールの全廃」を達成するとしている。